『科学が宗教として信仰されている日本』
ムペンバ効果について今まで何回も詳しく書いてきたが、長すぎて何が問題なのかを理解出来ない人がいるようなので、『何が問題点であるか。』?概要を少し説明したいと思います。
当該のNHK放送では、
『高温の水の方が、低温の水より早く凍る』
と明確に断定する。
(『必ず凍る』と断定して仕舞えば今までの熱力学の法則に反するので偽科学である。 ニセ科学ではなくNHK主張が正しければノーベル賞級の物理学の大功績)
NHKが放送で示した理由は、
(1)水には他の物質には無い色々な不思議かある。
例として、一般には余り知られていない過冷却現象(0度以下でも液体状態の水)や熱湯の空中散布を示す。
(これ等はどちらもが、誰がやっても再現可能の普通の現象で科学的検証が出来る)
(2)水には、科学的に未解明な『ムペンバ効果』があると繰り返す。
(ムペンバ効果に対する説明は殆んどゼロ)
『批判される批判者』
放送に対して大槻義彦名誉教授が自身のブログ記事に、『物理学の法則に反しており馬鹿話である』と科学者であるなら当然すぎる批判をする。(この最初の時点では『理論だけで判断できる』として再現実験はしていない)
大槻氏に対してL氏等のニセ科学批判者たちは、『科学的な考え方ではない』と批判しNHK放送を擁護。(L氏は、自分はNHKの話などはしていないと主張)
私は、それに対して『何かの勘違いでは』と注意するが『逆切れ状態』で誹謗中傷の嵐という不思議な事に。
誰であれ今回のNHKのムペンバ効果を幾等弁護しようとしても、それは無理ですよ。
『典型的なニセ科学』
NHKが明確に水と『他の物質とは違う』と、水の不思議を強調して、それを過冷却などのパフォーマンスで印象付ける。
『水では低温より高温の方が早く凍る』と(一切の条件を付けす)何度も断定した。
これでは、まさに『物理学の法則』に違犯する。(やり方が詐欺的で完全なニセ科学))
しかも(何時もはある約束事の)肝心の説明(科学的証明)がゼロ。
これでは普通なら、誰も信用しない。
ところが放送を行ったのが日本で一番『権威』があり信用されているNHKである。
なんと多くの人が信用した。
『ニセ科学批判者の不思議』
ここで『不思議な現象』が信じた人々に起こる。
一度信用すると全ての疑わしい事が見えなくなる。
『不都合な真実』を認める代わりに、自分の空想や、都合の良い事実の断片を寄せ集め、不都合な事実は破棄する。
NHKの殆んど唯一のよりどころ(逃げ場所)は『科学的に未解明なムペンバ効果』なのですが、放送時には誰も知らなかったと言って良いほどの『情報が無い』 。
唯一あったのがWikipediaの記述で、この当時は数行の記述のお粗末さ。(今は可也のボリュームになっている)
しかも『特定の状況下では』『おこることがある』(確定的な話ではなく、たまにはおこる時がある。)との但し書きが太字で表記してある。
(科学では、前提となる条件が違えば結果が違ってくる。当たり前である。
昔の普通の基礎科学が扱う範囲は『Aであれば(必ず)Bになる』のような確定論的な話で、『そうなる時もある』というような確率論的な話は通常は扱わない)
『宗教と科学の狭間』
幾等権威に弱い信者でも、いくらなんでも今度のNHKの放送は不味いとは感じていたのでしょう。
NHK信者達は、(本来NHK放送とはなんの関係もない)この『条件?』に飛びついた。
其れからは、話の前後や、理論の総合性なんかは無視して、このWikipediaに一言だけ書いてある『条件?』を錦の御旗にする。
この御旗を押し立てて、『NHK放送は間違い、裏技はインチキ』、『科学的にありえない』とする人々に、『科学を理解していない』として正義の戦い(聖戦)を開始する。
最初は小さな間違い、誤放送の話だったが、此処まで話を『ニセ科学批判者』たちがエスカレートさすと、
『科学』とは別の分野の話に変わってくる。
ほとんど。宗教戦争ですね。それなら私の最も関心がある得意分野で、これはもう『見逃し』には出来ません。
科学と宗教。
一見相反する二つのものが如何に混同され、『科学が宗教として信仰されている日本』という不思議な現象の見本のような話です。
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1. 冷却効率の違い(蒸発、対流、霜の効果)
2. 凍結タイミングの違い(不均一核生成の偶発性、過冷却度の相違、凝固点降下)
どうもコメントをされた方々は,Wiki の「奇術」がすべて「真実」であるという「宗教」にかぶれている方々のようです.つまり,自分の頭で考える能力に欠陥があると,診断して良い方々のようです.
恐らく,理科系のガクモンをまともに学んだことがない方々なのではないでしょうか.基礎科学と科学哲学について,きっと学ばれたこともないのでしょうね.
ブログ主さんは肩書きを表に出していません.一人の引退された技術者として疑問を呈しているだけです.しかし,自分の頭で考える能力は持っています.コメントをつけた若い人たちには,どうも自分の頭で考える能力はさっぱりないのでは,ネットでなく図書館の文献や論文できちんと調べる能力がないのでは,と危惧しています.
いや〜ア。こんな便利なもモノがあるとは。
私は感激しましたよ。余りの便利さ、安直さに。まさに情報革命です。
kaetzchenさん。
余りWikiを馬鹿にしてはいけません。
こんな便利なツールは昔はなかった。世の中は進歩しました。いや〜あ、素晴らしい。
昔は『知識』と知性や経験とはある程度は連動していましたが今は違う。
しかも以前は、その知性や経験を得る為には長い時間と努力が必要だった。
だからある程度以上の高級な『知識』は、一部の知識層が独占していたんですよ。
一種の階級社会ですね、
ところが今ではWikiのお陰で一瞬で『知識』手に入るし、しかも此処が重要だが、知性や理性、経験がなくとも誰でも『知識』が平等に手に入る世の中になった。
これを革命と呼ばずして、何を革命と呼べばよいのでしょうか。こんな便利なものはない。
ただ、簡単に手に入るものには安物が多いし偽者も混じる。
便利にはなったは良いが今度は、使い物にならない安物や偽者を選り分ける作業が、絶対に必要に成ってくる。
ところがこの作業がエラク手間がかかるし、可也の高級な知性と経験が無いと出来ない。
そこで以前より知性や経験が必要に成ってくるという不思議がおこる。
ここに、『知性や経験がいらないものは知性や経験がいる』とか『便利なものは不便だ』という新しいパラドックスが生まれる
> (科学では、前提となる条件が違えば結果が違ってくる。当たり前である。
> 普通の基礎科学が扱う範囲は『Aであれば(必ず)Bになる』のような確定論的な話で、
> 『そうなる時もある』というような確率論的な話は通常は扱わない)
ねぇ〜よw
科学から確率論的な話を除外するなら、
・物質の温度 (アボガドロ数(6.02×10^23)オーダの分子運動の平均速度) も
・化学反応全般 (アボガドロ数(6.02×10^23)オーダの分子反応の平衡現象) も
現象を正確に記述する事が不可能になり、
さらには量子論以降の科学は一切記述できなくなるw
ブログ主氏は 19世紀の人なのかな? 大変だねぇ
バルクの水の凍結や、ムペンバなんちゃらに関しては
・不均一核生成 (通常の実験環境下では水は-10℃〜-12℃程度で凍結する)
が現象の主役だから、確率的現象を視野に入れるのは必須だよ。
(普通の基礎科学が扱う範囲は『Aであれば(必ず)Bになる』のような確定論的な話で、『そうなる時もある』というような確率論的な話は通常は扱わない。)を、
>『科学から確率論的な話を除外する』にはなりません。
『通常は扱わない』とは、『絶対に扱わない』とは意味が全く違う事に留意してください。
部分と全体は違うもので、混同しては全てが台無しです。
これからはこの様な『言葉の揚げ足取り』にさえなっていない程度の『言葉の揚げ足取り』は読者の迷惑ですので削除します。
>『さらには量子論以降の科学は一切記述できなくなる』は其のとおりで、この点がアインシュタインが『神はさいころを振らない』と量子力学を批判した所以です。
これはアインシュタインの間違いだったのですが、
確かに私の記述は『普通の基礎科学』とあるので貴方のように誤読する恐れがある不正確なものでした。
『昔の普通の基礎科学』と『昔の』をつけ間違いのない様にしておきましょう。
>『ブログ主氏は 19世紀の人なのかな? 大変だねぇ』
とはすごい意見ですね。
今の一般社会で使われている物理学の基礎は、18世紀に殆んどが出来上がっていますし、数学などは大学で専門的に学ぶ以外のものは2000年前に出来上がっている。大昔の原則や原理の上に今の先端の科学が乗っているのですよ。
過去の知恵や経験を全て無視できるとする態度は如何なる世界観から出て来るのでしょうか。不思議ですね。
今のwikipediaの記述内容(国内状況の記述は除く)は
関連論文精査の上、2008/2に手直し入れてあるから
文句あるなら具体的にどうぞ。
キミは、Wikipediaを抽象的に批判するだけで
個々の記述について具体的な反論が一切できていない。
誤: 2008/2に手直し
正: 2009/2に手直し
反論は具体的にどうぞ。
あなたの具体性を欠いた批判にもならない批判を見ると
実はあなた自身が、具体的な事例を以って議論を進める知的訓練が足りていないのだと思います。