全国社会保険協会連合会労働組合 解雇撤回闘争

全社労を結成して全社連を団交に引きずり出した！解雇撤回まで闘うぞ!

全国社会保険協会連合会労働組合(全社労)は、大阪にある社会保険診療所(健康管理センター)の労働者などで組織する労働組合です。全社労は、その結成に先立つ健康保険病院労働組合(健保労組)福島診療所支部(福診支部)の不屈の闘いを引き継ぎ2008年3月14日に福診支部の組合員などで結成しました。
福診支部は「廃止売却―全員解雇」攻撃を見据えて、03年3月から５年に及ぶ労働委員会闘争などを闘い抜きました。全面棄却・却下の不当命令が出ましたが、社団法人全国社会保険協会連合会(全社連)の使用者性を認めさせました。その上、現場で協約破棄攻撃や組合員差別などの様々な不当労働行為を跳ね返し、闘いぬいてきました。
これらの福診支部の闘いに対して、健保労組本部は「労働委員会闘争を引き下げろ」「支部と全社連の団交は認めない」など敵対してきました。

雇用者である全社連は、全国にある社会保険病院・診療所などを運営しています。社会保険病院・診療所は、国民皆保険制度を施設面から整備するために社会保険庁が全社連に運営の委託をして、設立された医療機関です。
しかし、国は、社会保険庁バッシングを受け、社会保険庁改革の一環として、社会保険庁が保有する病院･診療所・福祉施設などを売却すると2005年10月に独立行政法人年金福祉施設整理機構(RFO)を設立して、施設を売却して、労働者を解雇することを決定しました。そして、社会保険庁は、2008年10月には全国53の社会保険病院、10の厚生年金病院(全国約2万人の労働者)を売却・解雇するためにRFOに移管しました。

私たちの働く健康管理センターも昨年2008年9月に入札による施設売却が行われ、この3月に労働者は全員解雇されると通告されました。センターがなくなっても全社連がなくなる訳ではありません。なぜ、私たち労働者が解雇されなければならないのか？

これは「箱が消えても雇用は消えない」という不屈の闘いであり、闘いの原点は、かつての国鉄闘争の中にこそあります。国鉄闘争と同じような国家的不当労働行為を絶対に許すことはできません！


全社労を結成して全社連を団交に引きずり出した！


福診支部の団交を拒否していた全社連は、全社連労組の団交要求を拒否できなくなり、全社連(阿川職員部長等)を大阪に引きずり出しまし、08年4/15の事務折衝から、4/30、6/10、7/29、9/16、11/11、12/22、09年1/27と形式的には7回団交に応じましたが、全くアリバイ以下の「雇用のお願い」に過ぎず、「整理解雇四要件」を着々とクリアして整理解雇を強行するための準備でしかありませんでした。
全社連は、団交で｢全社連に雇用責任がある｣と認めたものの「2月20日までに希望退職＝首切りを自ら願い出たら微々たる割増退職金があるが、希望退職をのまなければ全員クビを切る」ということを平然と言って、労働者に圧力をかけ、何とか労働者を自ら辞めさせようと必死です。
しかし、センター労働者と全社連との雇用関係は、センターがどうなろうと決して無くなるものではありません。ましてや60億以上もの大黒字です。解雇される理由など全くないのです。

全社労は解雇撤回まで闘い抜きます！