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中国、YouTubeは遮断しても「インターネットを恐れていない」

YouTubeが中国でこの24時間遮断されているが、中国政府は遮断について知らないとしている。(ロイター)
2009年03月25日 12時44分 更新

 「中国はインターネットを恐れていない」。中国外務省は3月24日にそう述べた。だが、人気の動画共有サイトYouTubeへのアクセスは遮断されているようだ。

 検索最大手米Googleの傘下にあるYouTubeは23日遅くから、中国から利用できなくなっている。中国はインターネットのフィルタリングにより、共産党に批判的なコンテンツに国内からアクセスできないようにしている。

 「中国政府はインターネットを恐れているという誤った印象を持っている人が多い。実際はその逆だ」と中国外務省の秦剛報道官は記者会見で述べた。

 同氏は、YouTubeの遮断については知らないと語った。

 Googleの広報担当者は、中国ではこの24時間、YouTubeへのアクセスが遮断されていると認めた。

 「YouTubeは現在、中国で遮断されている。遮断の原因は分からないが、われわれは中国のユーザーからのアクセスが回復されるように、できるだけ迅速に対応を講じている」と広報担当のスコット・ルービン氏は語った。

 ルービン氏は、YouTubeが中国当局と連絡を取り、遮断が当局の方針によるものなのか、技術的な問題なのかを確認したかどうかについてはコメントを控えた。

 GoogleとYouTubeは、中国で短い期間遮断されたことがあるという。その際に中国当局が遮断したのは特定の動画だった。

 YouTubeへの3月のアクセスはまばらだった。3月は中国による統治に対するチベット人の大規模な抗議行動の発生から1年に当たる。

 秦氏は、中国の3億人のインターネットユーザーと1億のブログは、「中国のインターネットは十分にオープンであるが、有害情報の流布防止と国家安全保障のために、法規制をかける必要もある」ことを示していると述べた。

 1月に開始されたインターネットの取り締まりにより、数百の中国サイトが閉鎖された。その中には人気のブログホスティングサイトやチベット人のアクセスが多い幾つかのサイトが含まれる。

 アナリストはこれについて、2009年は幾つかのデリケートな歴史的事件の発生から節目の年に当たっており、それを念頭に反体制的な動きを抑え込もうとしている共産党の戦術の一環だと説明している。例えば、今年は1989年の天安門事件(同広場に集まった民主化を求めるデモ隊を政府が武力弾圧した)の20周年に当たる。

 YouTubeは23カ国でそれぞれ現地向けサイトを運営しており、これまでにトルコやタイなどの国で遮断されたことがある。特定の動画が物議を醸したことがきっかけだった。

[北京 24日 ロイター]

copyright (c) 2009 Thomson Reuters. All rights reserved.

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