2007年10月15日

実際の体験とその解説

実際の体験とその解説

 昨日書いたブルーベリーの件についてですが、簡単に説明をしておきます。自らの実体験が何によって引き起こされたものなのか?その答えを自分なりに求めて来たわけですが、ある程度の自分としては納得がいくものでした。

 ただし、ここでコメントを入れて頂いている人達にとっては、肩すかしとなるようなことかも知れません。しかしながら、現在の科学ではそのようにしか言えないとなれば、私もそれ以上のことに言及することは適当ではないと思いました。

 また、それで終了とするわけではありません。私のことに関してはそれ以上求めるものはありませんが、この問題は継続して行う必要があると感じています。

 昨日もスーパーを覗くと大量のブルーベリー食品が売られていました。そのほぼ100%に「アントシアニン」を含むと書かれていました。確かにそれが、どのような効能があるかまでは詳しくは書かれてはいません。

 しかし、「アントシアニン」と成分表に書くだけで、消費者がそれは目に良いと判断することを十分に分かって書いているわけです。もし、このブログでさんざん書かれて来たように、それが勘違いや盲信であると皆が思っているなら、どのメーカーもそのような表示は避けることでしょう。

 「アントシアニン」が目に効くという説は、巨大なモンスターとでも言うべきでしょうか。本当に効くのか、効かないのか。そのこと自体は実は余りにも検証されて来なかったように思えます。

 このブログで出された件数も極めて少ないものでした。その反対にネットで検索すればブルーベリーに関するものは、数十万件ヒットする筈です。振り返って見ればこのことが「アントシアニン」の最大の謎であったと言えるのかも知れません。

 「アントシアニン」そのものか、どうかは別にして、目の疲労感が一時的としても改善されたと、飲んだ人が感じることがあっても、それは科学的に証明されなくとも、実際に起こり得る可能性の一部であると思いました。

 これは自らのこれまでの自説をある程度肯定するものですが、また別な視点からすれば、それが「アントシアニン」によるものだけの効果ではないとも考えられるというものでした。

 じらし過ぎと思われるので、昨日の続きを書かせて頂きます。専門的な言葉は一切ありません。優しい言葉のみで説明させて頂きます。

 1,先ず私の個人的な体質と環境です。私は2年半前に脳梗塞で倒れました。後遺症は残ってはいませんが、その原因は血圧が高かったこと、そして血液の流れが他の人よりは非常にドロドロしている状態であった。

 2,常にパソコンなどを使用しており、他の人に比べれば目を酷使する環境にあり、55歳という年齢は体の機能の衰えが顕著に感じられる年頃でもあった。

 3,ブルーベリーを愛用してから目の疲れ、具体的には「しょぼしょぼ」した感覚やかすみがちになる目が改善されたと感じた。ただし、視力までもが回復したかは測定していないので分からない。

 4,若い頃は非常に目が遠くまで見えていた。2.0で一番下まで見えており、現在も近視ではない。また、年齢的には老眼になってもおかしくないが、現在新聞・週刊誌は 眼鏡をかけないでも見ることができる。

 5,実際に実験室でパソコンを2時間おこなって、その後にブルーベリーのエキスの入った食品を食べて見た。その結果だが、自分やはり疲れていた目が改善されたと思った。

 その結果について、専門家(眼科医)の意見です。

 1,ブルーベリーには「アントシアニン」という成分だけではなく、他にもたくさんの成分が含まれている。特に健康食品として売られているものには、カテキンや他のポリフェノールの一種などが含まれています。これらの成分は相互作用を起こして体内で血流の流れを良くする効能があるようです。

 2,目の疲れはそのメカニズムを説明すると専門的になりますから、ここでは止めますが、神経の疲れすなわち細胞に新しい血液が十分に回らないことによって、そのように感じるわけです。

 3,パソコンを止めブルーベリーを食べて、ゆったりとしているだけでも体は休まり改善されます。まして、自分で目の疲れを取りたいと暗示をかけて行けば、その効果は何もしないときとは比較にならないでしょう。

 4,血流が良くなれば神経疲労は間違いなく改善されます。例えば肩こりが酷いときにマッサージを受ければ、血の巡りが良くなって肩こりが改善されると同じです。

 5、ブルーベリーの成分は水に溶けやすく、その分吸収率も早いので、効き目としては早く現れます。しかし、それは視力の一時的回復には役立っても、長期的に視力が回復されたことにはならないと思います。

 6,体に入った成分は体内に長くとどまることなく、体外に出てしまいます。蓄積されないので、それを長期間服用したからといって、視力回復の効果があるとは、今の科学ではなかなか立証は困難と思います。

 7,一時的に改善されたと自分で感じたことは、目の神経の調整機能を自分の力でコントロールすることになりますので、そういう意味では愛用すれば、愛用しただけのことはあるのではないでしょうか。しかし、それも言ったように科学的にどうだというものではありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 これが、私が今回直接眼科医聞いた内容でした。ブルーベリー食品を愛用することにおいて、何らかの効能があることは間違いないようです。しかし、それは一瞬であって持続されるものでもないようです。

 また、それが「アントシアニン」だけによるものでもなく、他の成分との相互作用によってもたらされるとも伺いました。私が「アントシアニン」という成分名をあげなければ、疑問を持たれることもなかったようです。

 ただし、この問題は「アントシアニン」の効能効果を説く医学博士や外国における「医薬品」など、まだこれから取材してお知らせするものもあるようなので、時間の合間に出向いて聞いて見ることにしたいと思います。

 明日からは販売が先になると伺った「花粉」の微粒子食品について、考えて見ることにしたいと思います。

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yu_kenbi at 10:47 │Comments(18)TrackBack(0)この記事をクリップ! ブルーベリー 

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この記事へのコメント

1. Posted by 支持者    2007年10月15日 11:26
せとさんの文章は本当に読みやすいです。こちらはたまにしか見ませんが、頑張って下さい。
2ちゃんで批判する人達が来ていますね。新風連問題を持ち出すなど、正体バレバレですよw
2. Posted by パイソン    2007年10月15日 12:00
言っていることは大分良くなってきたようです。
ただ、いくつか気になる点があります。

ブルーベリーに含まれる成分に、
摂ってすぐに効果のある成分が含まれているとは思いません。
それがどんな作用機所であれ、
たとえその眼科医が言ったという血流改善にしても、
摂ってすぐに顕著な効果は出ません。

これは成分としての話であって、プラセボとしてはありうる話です。
むしろ僕は、即効性がよく主張されていることから
効果がプラセボであると考えています。
(続く)
3. Posted by パイソン    2007年10月15日 12:02
(続き)
ただこれはブルーベリーの効果について否定するわけではなく
むしろ長期間の継続的な摂取によって血流が改善される可能性はあると考えています。

あと、これはおそらく眼科医の方の勘違いだと思いますが
「水によく溶ける」ということは「吸収率が良くなる」ことには繋がりません。
これは断言できます。
通常は脂溶性が高いほうがよく吸収されます。
これは細胞膜が脂質であるためです。
水溶性が高いものは、細胞膜を通り抜けにくいのであまり吸収されません。
なんらかの輸送機構がある場合は別ですが。

眼科医の方はそのような輸送機構の存在を示唆していましたか?
もしあるならぜひ知りたいのですが。
4. Posted by せと弘幸    2007年10月15日 16:59
パイソン さんへ

私が愛用しているものは、超微粒子化しているブルーベリーエキスをドリンク状態にしたものなので、その現物を示しながら、話を聞いたので、そのように答えたのかも知れません。

ようするに体内で腸以外の所からも吸収されるという説明をしたので、そのように考えられたかも知れません。

輸送機構ということにつきましては、今度聞いてみることに致します。
5. Posted by shinok30    2007年10月15日 21:23
>体内で腸以外の所からも吸収されるという説明をしたので、

パイソンさんが言っているのは,細胞膜を通しての物質輸送の話なので,
「腸壁やそれ以外(舌下?)の消化管での吸収が〜」では,
話が噛み合っていないのではないですか?
6. Posted by shinok30    2007年10月15日 21:24
>細胞膜を通しての物質の輸送
>細胞膜をはじめ、細胞内膜・細胞内小器官の膜も物質の透過・輸送に関する様々な仕組みを持っている。
>もちろんその主な役割は細胞膜にあるタンパク質が担っている。細胞膜のベースである脂質の2重膜は
>水や、アルコール、小型の脂溶性の分子などは透過させるが、大形の分子(タンパク質や糖)や、極性
>を持った分子、イオンなどに対しては透過できないバリアーとなる。
http://133.5.28.92/%8D%D7%96E%90%B6%95%A8%8Aw/Cell/%8D%D7%96E%93%E0%8A%ED%8A%AF%81A%94%F7%8D%D7%8D%5C%91%A2/%8D%D7%96E%96%8C%82%CC%93%AD%82%AB%82%C6%8D%5C%91%A2/%8D%D7%96E%96%8C%82%F0%89%EE%82%B5%82%BD%95%A8%8E%BF%97A%91%97.html
7. Posted by shinok30    2007年10月15日 21:26
ちなみに,腸内などの『消化管の中』は『体外』ですよ

>輸送機構ということにつきましては、今度聞いてみることに致します。

瀬戸さんが『輸送機構』の意味を理解していないと,またトンチンカンな問答になりますよ
8. Posted by shinok30    2007年10月16日 05:58
>水溶性が高いものは、細胞膜を通り抜けにくいのであまり吸収されません。
>なんらかの輸送機構がある場合は別ですが。

アントシアニンの輸送機構については,
植物細胞の液胞膜に存在することが示唆されていて,
アシル化(フェルラ酸などの有機酸とのエステル結合)や
グルタチオン(グルタミン酸・システイン・グリシンがペプチド結合したトリペプチド)との複合体を形成することによって,
膜を通過すると考えられていますね
動物細胞については知りません
9. Posted by shinok30    2007年10月16日 06:02
>ニンジンの培養細胞から調整したプロトプラストを用いた実験では,
>アシル化されることにより,アントシアニンが液胞膜を通過可能に
>なることが証明されている25).
>最近,トウモロコシでグルタチオンを介した輸送機構が明らかにされた.
>このシステムでは液胞膜を通過する前に,アントシアニンとグルタチオン
>との複合体が形成され,それが液胞膜を通過することが証明されている
>(図I-14)39).
>25)Hopp, W. and Seiz, H.U. : Planta, 170, 74〜85, 1987
>39)Marrs, K.A., Alfenito, M.A., Lloyd, A.M. and Walbot, V. : Nature, 375, 397〜400, 1995
(「I アントシアニンの性質(寺原・太田・吉玉)」in 「アントシアニン―食品の色と健康(建帛社)」より引用)
10. Posted by パイソン    2007年10月16日 11:51
早速調べていただいてありがとうございます。
グルタチオンとの複合体ですか。ますます水溶性が上がる気がします。
人間では普通はグルタチオン抱合は体内からの排出に利用されていますし。

自分が今のところ考えているのは
アントシアニンが配糖体であることから
糖のトランスポーターを使って吸収されるのかも、といったところです。
どこかで配糖体の吸収をみた論文を読んだ記憶があります。
ただそれにしてはアントシアニンの吸収効率が悪いように思いますし…。
トランスポーターの特異性の問題でしょうか。

超微細化で吸収効率が上がるというところにも頭を悩ませています。
本当に上がるならそれがどういう機構なのか…。
糖でもぶち切ってるのかな。
でも物理的な方法だから特異性があるとは思えないし…。
それともただ単に細胞の破砕が目的なのか。
疑問はつきません。
11. Posted by shinok30    2007年10月16日 19:29
>グルタチオンとの複合体ですか。ますます水溶性が上がる気がします。
>人間では普通はグルタチオン抱合は体内からの排出に利用されていますし。

植物の場合でも,原形質から液胞内への排出なんですけどね
また,トウモロコシ細胞で確認された,
この輸送システムが植物一般で見られるものかどうかは,まだ研究途上のようです

>アントシアニンが配糖体であることから
>糖のトランスポーターを使って吸収されるのかも、といったところです。

ブルーベリー等に多く含まれる,シアニジン系配糖体を特異的に輸送するシステムがあるなら,
私も知りたいですよ
ジギタリス配糖体ように極性が格段に低い糖と結合している場合は別として,
http://www2.odn.ne.jp/~had26900/constituents/about_cardiac_glycosides.htm
一般に配糖体の吸収効率はそれほど高くはないようですからね
12. Posted by shinok30    2007年10月16日 19:31
>超微細化で吸収効率が上がるというところにも頭を悩ませています。

この部分は瀬戸さんのオリジナル理論(もしくは単なる誤解)の可能性が高いですよ
13. Posted by shinok30    2007年10月16日 22:42
>3,パソコンを止めブルーベリーを食べて、ゆったりとしているだけでも
>体は休まり改善されます。まして、自分で目の疲れを取りたいと暗示を
>かけて行けば、その効果は何もしないときとは比較にならないでしょう。

これは瀬戸さんの体験に対する説明として,
多くの人が繰り返し言っていた
プラセボ効果や自然な疲労回復そのものです

>仮に瀬戸さんがゼリーが効いたと感じられても、実際には単なるプラシーボ効果であったという可能性もあります。
>Posted by どちらかと言えば左 at 2007年09月05日 03:56
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/51618203.html#comments
14. Posted by shinok30    2007年10月16日 22:56
>8. Posted by パイソン 2007年09月27日 12:59
>さて、瀬戸さんの主観が根拠であるなら、他に客観的なデータが無い以上
>それはただのプラセボ効果としか言いようがありません。
>目に効くからと思って飲んでいたので、効いたのでしょう。
http://blog.livedoor.jp/yu_kenbi/archives/05836.html#comments
>26. Posted by shinok30 2007年09月28日 23:11
>また,瀬戸さんを始めとする「実際に自分が飲んで効果があったと感じる」という体験談もなんの証拠にもなりません
>その結果がブルーベリーに含まれるアントシアニンの効果によるものかプラセボ効果によるものか,
>はたまた同時に食べた別の食品の効果によるものか単なる自然治癒力によるものか区別ができないからです
http://blog.livedoor.jp/yu_kenbi/archives/05836.html#comments
15. Posted by パイソン    2007年10月16日 22:59
シアニジン配糖体に特異的なものなんていうのは存在しないでしょうね。
瀬戸さんの返事待ちですが、単純拡散が可能性として一番高いと思います。

>この部分は瀬戸さんのオリジナル理論(もしくは単なる誤解)の可能性が高いですよ
そう考えるのが一番妥当なんですよね。
16. Posted by shinok30    2007年10月16日 23:01
>5. Posted by エッセン 2007年10月02日 13:05
>私はブルーベリー食べて「疲れ目解消」はあると思うよ。
>既出のプラセボ効果はもちろん、甘酸っぱい果実を食べたら精神的にもリラックスして緊張がほぐれるでしょ。
>けっして薬理学的な「効果」ではないけれどね。
http://blog.livedoor.jp/yu_kenbi/archives/29418.html#comments

とにかく,瀬戸さんがプラセボ効果を認めた以上,瀬戸さんの体験談に関する争点は本来ないはずなんですけどね
普通に考えて「体験談はプラセボ効果やその他の要因を排除できないので,効能の証拠にはならない」が答えです
ところが,瀬戸さんの論理は普通ではないので,以下のようなトンチンカンな結論が出てしまうようですね
>ブルーベリー食品を愛用することにおいて、何らかの効能があることは間違いないようです。
17. Posted by shinok30    2007年10月16日 23:10
もちろん,たいていの物質(例えば,水でもデンプンでも食塩でも)には『なんらかの効能』はあるでしょうから,
上記の文章は間違いとは言い切れませんが,効能の内容を特定しない限りはナンセンスですね
18. Posted by AK    2007年10月17日 07:48
なんだか「UFOは宇宙人の乗り物なのか」って議論と同じやりとりだなあ。

ビリーバー瀬戸
「私は見たんだ!あれは宇宙人の乗ったUFOだ!」
研究者「証拠は?」
瀬戸「私は見たんだからそれが証拠だ!
   UFOと宇宙人を論じた本もこんなにたくさんあるぞ!」
   (たま出版や徳間書店の本を出す)
研究者「それじゃ証拠にならないよ。論文は?」
瀬戸「知らん!私はUFOを見たのは事実だ!」
(以下延々とループ)

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