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<中国>「核、宇宙、サイバー」で技術向上 米国防総省報告

3月26日12時50分配信 毎日新聞


 【ワシントン及川正也】米国防総省は25日、中国の軍事力に関する09年版年次報告書を議会に提出した。オバマ政権発足後初の報告書は、中国が核や宇宙、サイバー分野などで「破壊的影響を与える技術」を急ピッチで開発し、「アジア太平洋地域の軍事バランスを変化させつつある」と警告。台湾を標的とした軍備強化も続行していると強調した。

 米中間では今月上旬、中国艦船による米海軍調査船などへの妨害行為があったばかり。従来の軍備増強と合わせ、日本など「地域の同盟国などと監視を継続していく」と指摘し、中国側の動向をけん制した。

 報告書は「中国軍は多機能の空母を今後10年のうちに建造しようとしている」と指摘。米本土に到達する新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「巨浪2」(射程7200キロ以上)を搭載する「晋」型原子力潜水艦5隻の初期配備が10年までに完了し、「中国が初めて海中からの核攻撃能力を持つ」と分析した。

 また、中国が衛星による情報収集や偵察能力を急激に強化し「宇宙からの軍事支援を容易にする」と警戒。さらにインドやベルギーなどであった中国軍によるとみられるコンピューター不正侵入の事例を盛り込んだ。

 さらに、08年9月までに中国が台湾を標的とする1050〜1150基の短距離弾道ミサイルを配備し、同地に中台融和派の馬英九政権が誕生した同5月以降も「装備近代化を進め、台湾への脅威は続いている」と指摘した。

 年次報告には中国が反発するのが恒例化しているが、今回は中国の国際貢献を紹介する特別項目を設けるなど緊張緩和にも配慮。モレル報道官は「報告書は挑発的な内容ではない」と指摘した。

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最終更新:3月26日13時51分

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