BATIC試験お疲れ様でした。:BATIC試験講評
今回は簡単でしたね。
すでに「よくできたのでほめてください」メールをすでに数名の方からいただきました。
10月くらいから学習された方でも、かなりいいスコアが取れたのではないでしょうか?やはり決断の早さがいい結果につながりますね。
さて、今回の試験の講評です。
<サブ1レベル>
問題は全体的に簡単でしたが、分量が増えていましたね。Special journalをきちんと書く問題と、前回の7月ででた、与えられた複数の取引の仕訳を全部切って、Tアカウント処理したり、修正仕訳を全部やってからIncome StatementとBalance sheetを作る問題が同時にでました。
前回までは、それぞれ別の試験の回に出ていましたので、「ああ分量が増えたなあ」という印象です。
また、Income statement とBalance sheetの穴埋め問題がそれぞれ別の問題として出ましたが、Income statementはきちんと記録モレになっていた取引の仕訳を切って、数字が変更される部分を考えなくてはならない問題となっており、Balance sheetも一番下の数字から逆算して穴埋めしていく必要があったので、構造的にきちんと覚えていないとちょっと時間がかかったかもしれないですね。
まあ、私の生徒さんは、全部やってきた問題とちょっとした応用だったので、無理なく解けたと思います。
「時間がなかった」という生徒さんと「時間が余った」という生徒さんが両方でましたが、これはトレーニングの反復量の違いだと思います。
きちんとトレーニングして自動的に仕訳が切れるようになっていれば、時間が余ったと思います。
そういう意味では、本だけで独学で勉強している人はちょっとこれからきついでしょうね。
本を読んで「だいたいわかった」では、答えがでません。きちんとスピーディに仕訳を切ることができなければ、たぶんこの分量では時間がかかりすぎて終わらないと思います。
次回の7月を目指すかたは、反復回数が必要ですから、一日も早く学習を開始してください。
さて
<サブ2レベル>
もっとひねってくるかと思っていましたが、基本的な問題が多かったと思います。
全体的に見ると、マルチプルチョイスは簡単で、最後の4つの大きな問題はちょっと手間がかかるようになっていた。という印象です。
また、数字で判断するだけでなく、英語の文章を読んで、仕訳や計算を考える内容のものがちょっと増えていたので、「ビジネス会計英語力」がやや求められるかなという感じです。
つまり、各テーマの会計処理の仕組みを知った上で、英語の文章を読んで、仕訳まで考えるという力です。まあこれは授業でやっている問題演習を反復するうちに慣れるものですね。
ある資産が生み出す各年度のキャッシュフローを現在価値の考え方をつかって実際に計算し、Fairvalueを導く問題は、もうスタンダードとして出てくるみたいですね。
これは日本の会計にはない概念ですが、グローバル会計の基礎なので、しっかり身につけておくといろいろと役立ちますね。(投資判断のときとか。。。会社を買うときとか。。。)
マルチでは、各テーマとも基本的な問題が多かったと思います。
大きな4つの問題では、
リキャスティングは、英語で書いてあるだけで、前にも出た問題とほぼ同じ
(ただし手間がかかる)
Allowanceの問題は、前にでた問題に似ているが、きちんと取引の仕訳を
Tアカウントで全部処理しないと答えが出ない問題(手間がちょっとかかる)
税効果会計は、今期の税金と繰延税金について導き出し、仕訳もきちんと切る問題
リースはスタンダードなキャピタルリースの仕訳問題
で、難しくはないけどちょっと手間がかかる問題をつくってきたなという印象でした。
★全体としては、きちんとトレーニングした人はハイスコアが取れる問題構成だったと思い ます。ただ、サブ1レベルは、もう本で独学は難しいかもしれませんね。(時間切れになってしまう可能性大)
★今回ハイスコアが取れなかった場合は、原因はひとつです。それは「仕訳レベルでの練 習不足」です。「概念がわかった」と「その具体的な仕訳処理を口で言えるレベルでトレーニングした」とは天と地の差があります。「口で言えるレベル」でないと仕事に使えないので、地道に時間をかけて反復練習することが重要です。
今回BATICでハイスコアが取れたら、ぜひUSCPAにもチャレンジしてください。BATICの内容は、USCPAの財務会計とほぼ同じ領域を学習していますので、USCPAのコースにいくと、
「あれっこれBATICで勉強したやつじゃん!」と思うことが多々あると思います。
多くの先輩たちが、「BATIC⇒USCPA」で人生を変えたり、明るい未来を手にしていますので、BATICハイスコアで満足することなく、さらなるキャリアアップを目指してほしいと思います。
また、ハイスコアが取れた方は
「よくできたのでほめてください。」というタイトルで私にメールください。
合格体験記などなどいろいろお願いしたいことがあります(謝礼もでます)
2009年のBATIC7月試験を目指す方に私からのメッセージは、
「12月から動画講義を見て予習をはじめましょう。」
です。
今回の試験を見て、BATICの傾向をひとことで言えば、
「時間をかけて仕訳レベルのトレーニングをしないと、点が取れない試験になってきた」
といえるでしょう。
すぐに決断して、学習を開始してください。先送りするとだんだん物理的に時間がきつくなってきますよ。
さあ、次は2009年7月の試験を目指してスタートしましょう。
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