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新生面

同期の桜 2009年03月24日

 日ごとに美しさを増す桜木でも、まだつぼみは多いし、早々と春風に散った花もある。同期の桜もさまざま。桜は妙に人生を思わせる花だ▼きょう二十四日は、西松建設の巨額献金事件にからみ、政治資金規正法違反の疑いで逮捕された小沢一郎民主党代表の公設秘書、大久保隆規容疑者の処分が決まる▼担当の東京地検特捜部は起訴する方向だ。これを受けて、小沢代表は進退を表明する。どちらを選んでも、近づく総選挙への影響は大きい。東京地検は、そこまでの計算をして逮捕したのだろうか▼「いや、(影響を)過小評価して着手、反響の大きさに慌てている」と主張する人がいる。郷原信郎氏。この人が、今回の事件のトリックスター。物語を引っかき回す役割である▼元検事。東京地検特捜部にも勤務した、いわゆるヤメ検弁護士だ。しかも、現在の特捜部長の佐久間達哉氏とは同期という。郷原氏は「ガダルカナル化する特捜捜査」という評論で、捜査の混迷を指摘している▼佐久間氏からすれば、後ろから鉄砲を撃たれるような気分かも。しかし、検察庁も大きな権力機関だ。評論の対象になることには甘んじなければなるまい▼先日、「フォーラム神保町」なる催しが東京で開かれ、東京地検に批判的な論者がそろった。郷原信郎、魚住昭、佐藤優…WBCで勝ち進む日本チームなみのスターばかり。豪華絢爛[けんらん]に花ならぬ「毒」を競い、インターネットにも流れた。さて、東京地検には、論者たちの予想を裏切る隠し球があるのだろうか。






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