平田耕一財務副大臣は26日夜の引責辞任会見で、問題となったチヨダウーテ株売却について、昨年11月から12月の時点で内閣総務官室から株売買の自粛を定めた「大臣規範」に抵触する可能性を指摘されていたことを明らかにした。問題性を認識しながら株を売却したことで、麻生太郎首相の任命責任が厳しく問われそうだ。
平田氏は、自らが所有する石油製品販売会社「ゼロシステム」(三重県四日市市)に同株を時価の倍近い値段で売却したことについて「わたしが得をすれば、(ゼロ社は)損をする。どのみち損も得もない(から問題ない)」と判断したと説明。さらに、「わたしが利益を得ることは確定していない。(不適切かは)微妙だ」と述べた。
また、株売却は、チヨダウーテとの関係強化を図るゼロ社からの要望だったと説明。「(同株を持たせることで)ゼロ社の経営が楽になる素地ができた」と語った。
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