大阪府庁の移転案否決から2日。移転先候補だった大阪市の第三セクター、WTCが26日、会社更生法の申請を行い2度目の経営破たんを迎えた。一昨日、橋下知事による大阪府庁の移転案が府議会で否決され、最後の望みも絶たれた。14年前、1200億円を投入し建設した大阪ワールドトレードセンタービルディング。しかし、入居するテナントは見込みを大きく下回り、5年前、約1000億円の借金を抱え、最初の破たん。巨額の税金を投入した上、市の部局や関連団体を入居させて支援してきたが、経営は再建できなかった。ビルの現在の査定額はわずか99億円。今後、買い手がつかない場合、大阪市が買い取ることにもなりかねない。さらに大阪市は最初の破綻の際、金融機関への借金491億円の損失補償を約束していた。建物が売れない場合、その借金は事実上、大阪市が市民の税金で肩代わりすることになる。 (03/26 18:38)