■子ども権利条例制定
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2009.03.07 |
石巻市 来月施行目指し提案
県内初 大人の責務規定/
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石巻市は、子どもの人権を尊重し、保障できる地域社会を構築するため「子どもの権利に関する条例」を制定する。市議会二月定例会に条例案を提出しており、可決されれば四月一日から施行する。
市保健福祉部によると、子どもの人権に対する最大限の配慮を条例で明文化する試みは、県内の市町村で初めて。子どもに対する虐待、いじめなどの増加が社会問題になっており、地域の宝を安全にはぐくむ狙いで条例を策定した。
市民一人一人が子どもの生きる権利を認識するとともに、子どもは自らの権利を自覚。権利行使に当たって、人を思いやり、相手の人権も尊重できるような条文にした。
子どもの権利を保障するための大人のかかわり方、責務をそれぞれの立場で規定したのも特徴。
市は、子どもに関する施策や事業などで子どもの意見を反映し、参加できるよう努める。子どもや保護者が悩み、困り事を相談し、支援を受けられる環境整備にも力を注ぐ。
保護者は、養育する子どもに対し、第一に責任を負う存在であることを自覚。市民は、あらゆる生活の場面で子どもを見守り、市が実施する子どもの権利に関する施策に協力する。
事業者は、事業活動の中で子どもの権利を尊重。働く従業員が、保護者や市民として子どもの権利を保障できるようにする。
子どもの権利に関する施策の充実を図るため、市子どもの権利推進委員会を設置。人権、福祉、教育などの機関から委員十二人以内で構成する。 |
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