岡山放送局

2009年3月26日 12時13分更新

ハンセン病問題対策協議会


ハンセン病をめぐるさまざまな問題について話し合う協議会が開かれ、県が7年かけて編集したハンセン病の資料集を今後、どのように活用するかなどが話し合われました。

この協議会は、ハンセン病の元患者や県の担当者らで構成され、偏見や差別の解消のため、どのように啓発活動を行うかなどを年2回話し合っています。

25日岡山市で開かれた会合では、平成14年から県が取り組んでいたハンセン病に関する資料集の編集が今年度終わり、2年前に発刊した前編に続き後編が完成したことが報告されました。

資料集の後編は850ページに及び、ハンセン病療養所への強制収容に関する資料や、療養所の入所者が子どもを作れないように受けさせられた手術に関する資料などがまとめられています。

25日の会合では参加者から、多くの人に見てもらえるよう、もっと発行部数を増やす手だてを考えてほしいといった意見や、内容が難しいので、小中学生や高校生向けのものを改めて作ってはどうかといった意見が出されていました。

そして資料集の作成に合わせて集められた8万3000点あまりの資料を、来年度は整理する作業に重点的に取り組むことを決め、岡山県立記録資料館に移管する方針を確認しました。