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いまだ集中治療室…松村“転倒”現場写真で状況再現

目撃者「10キロ地点、かなり苦しそうで」

 22日に行われた東京マラソンで走行中に急性心筋梗塞による心室細動で倒れ、都内の病院に入院中のお笑いタレント、松村邦洋(41)。引き続き集中治療室(ICU)に入ったままで治療や精密検査が続いており、病状が心配される。

 164センチ、128キロの巨漢がセールスポイントの松村。体重を140キロ超から90キロ台まで落としたこともあったが、リバウンドした中でのマラソン挑戦だった。

 当日、松村が意識を失う前後を目撃したという一般参加した自営業の40代の男性ランナーが撮影した写真とともに、その状況を再現した。

 「10キロ地点で松村さんを抜きました。記念撮影をしようと携帯していたデジカメでとっさに撮らせていただきました。一緒に走る我々や沿道のファンの応援に大声で応えるサービス精神を見せていましたが、後になって写真を見ると、かなり苦しそうですね」

 この男性は、トイレ休憩をしている間に、松村に抜き返されたが、戦列に戻ると、15キロ地点の品川の折り返しポイントから1キロほど手前で、医療スタッフが倒れた男性を手当てする様子を目撃した。

 「すぐには松村さんとは気付かず、レースを続けましたが、折り返して同じ場所に戻ってきたとき、まだ処置が続いていました。近づくと周囲にはテレビクルーが立っていた。それで分かりました。表情からは意識がないように見えました」

 マラソンコースでは国士舘大の医療救護スタッフが100人体制で自転車などで巡回していたため、松村が倒れたことを通報で知り現場に急行。自動体外式除細動器(AED)で迅速な蘇生措置を行ったという。

 救急搬送される途中に一度意識を回復したが、病院では医師の判断で眠らせる処置が施された。

【蘇生時間長ければ、さまざまな臓器に影響が】

 どういう状況なのか。専門医の東京警察病院副院長兼循環器科部長、白井徹郎医師に聞いた。

 「心筋梗塞を起こしてAEDで蘇生したということは、まだ不整脈をおこす危険性があったのでしょう。眠らせておくのは一般的な医療処置です。起きていれば、それだけ心臓への刺激が加わる危険性があり、不整脈を助長しかねない。眠っているほうが安全なのです」

 一時、心肺停止状態だったことで、脳などへの影響はないのか。

 「蘇生までかなり長い時間がかかれば、脳だけでなくさまざまな臓器に影響は出ます。素早くAEDを使ったとしても数分や十数分はかかるが、その程度の時間であれば、まったく影響が出ないことも珍しくはない」 白井医師は、こう話した上で、肥満体形の人がマラソンをすることに警鐘を鳴らす。

 「肥満の人が、何のトレーニングもしないで、単に痩せることを目的にマラソンを走るというのは危険です。まずは痩せてから走るべきで、走る前にきちんとしたトレーニングを受けておくことが必要。最近は病院でも“肥満外来”などの専門外来を設置しているところがあるので、そうしたところで医学的なサポートを受けて、肥満解消をめざすべき。素人考えでヘビーな運動をするのは危険です」

 松村の回復が何よりも待たれるが、松村を番組の企画で走らせたTOKYO MXテレビの責任なども、今後、議論の的になりそうだ。

ZAKZAK 2009/03/26

マラソン