手術の遅れで重い障害が残ったとして、山口市内の30歳代の男性と妻が、済生会山口総合病院(山口市)を運営する社会福祉法人・恩賜財団済生会(東京)に約2億円の損害賠償を求める訴訟を山口地裁に起こしていることが25日分かった。
訴状によると、男性は2006年8月、頭痛を訴え済生会山口総合病院の夜間救急外来を受診し、「夏風邪」と診断され点滴などを受けて帰宅した。症状が治まらないため、3日後に再び同病院で別の医師に診察してもらった結果、くも膜下出血と診断された。すぐに手術を受けたが、その後、体と精神に重い障害が残った―などとし、医療過誤による慰謝料と将来の介護費用などを求めている。
病院側は「内容を精査し、顧問弁護士と対応を協議する」としている。
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