東京・港区の愛育病院、総合周産期母子医療センター指定を返上せざるを得ないと申し出
秋篠宮妃紀子さまが悠仁さまを出産されたことで知られる東京・港区の愛育病院が、「総合周産期母子医療センターの指定を返上せざるを得ない」と、都に申し出ていたことがわかった。
愛育病院によると、当直医師の勤務状況について、労働基準監督署から是正勧告を受け、現状では、医師不足から当直体制を維持できないため、都に対し25日、「総合周産期母子医療センターの指定を返上したい」と申し出たという。
これに対して、都は「医師の当直中の仮眠時間などは時間外勤務に入れる必要はなく、労働基準監督署の勧告の解釈を再検討すれば、当直体制の維持は可能」として、病院に再考を求めている。
しかし愛育病院は、医師の勤務状況については、労働基準監督署の勧告を守ることが重要として、返上の申し出を撤回する考えはないという。
都内には、愛育病院を含めて総合周産期センターの指定を受けた施設は9つあるが、産婦人科医の不足が深刻な問題となる中、同様の悩みを抱える施設もあるとみられ、愛育病院の今回の決断は今後、波紋を呼ぶものとみられている。
(03/26 12:15)