長崎、鹿児島両県で25日、国土交通省運輸安全委員会が「重大インシデント」とする航空トラブルが各1件発生した。けが人はなかった。
長崎空港(長崎県大村市)では午前10時過ぎ、3人乗り小型機が滑走路に進入する直前、管制官が誤って別の旅客機に離陸許可を出し、小型機が着陸をやり直した。同省によると、管制官は離着陸訓練(タッチ・アンド・ゴー)中の小型機に離着陸を許可した約3分後、オリエンタルエアブリッジ(ORC)の長崎発福江行きプロペラ機(乗員乗客32人)にも離陸許可を出した。小型機が約2キロ手前で滑走路の旅客機に気付き、管制官に離着陸のやり直しを通告、管制官も二重許可に気付いた。旅客機はいったん離陸を中断したが、すぐに離陸した。管制官は「(小型機への許可を)失念していた」と話しているという。
午前9時37分ごろ、鹿児島県種子島上空を飛行していた日本エアコミューター(JAC)のボンバルディアDHC-8-400型機の左エンジンでトラブルが発生。右エンジンだけで飛行し、鹿児島空港に緊急着陸した。【村尾哲、阿部弘賢】
毎日新聞 2009年3月26日 10時34分(最終更新 3月26日 10時43分)