ゲストさんログイン

ウェブ検索

最新ニュース! クリックするほどよく分かる

livedoor ニュース

今週のお役立ち情報

おバカ首相肝いり「有識者会合」の大不毛

●政権延命のためのミエミエ演出

 いったい、あの騒ぎは何だったのか――。「オールジャパンの英知を集める」と、麻生首相の肝いりで5日間にわたって開催された「経済危機克服のための有識者会合」のことである。

 各界から集められた84人が独自の経済対策を提言。だが、出席した関係者らは「政権延命のためのミエミエ演出だ」「あれじゃあ、聞きっ放しどころか言わせっ放しだ」などと、首相のパフォーマンスに大ブーイングなのだ。

「会合はまったく不毛でした。1人当たりの発言時間はたった3分程度。経済対策の提言には程遠く、ほとんどが業界団体からの要望でした。突っ込んだ意見交換もまるでなかったし、言わせるだけ言わせた首相も、ちゃんと理解しているのかアヤシイものでした」(政治部記者)

 出席者は大マジメなのに、首相の与太話同然のモノ言いで、会場がどっちらけムードになることも度々だった。何しろ「麻生降ろし」が影を潜めたせいで、おバカ首相は“舌好調”だったのだ。

 橋下徹大阪府知事を「しばらくやってると、だんだん知事みたいになりますなあ。大したもんですよ。いやマジメな話よ」とちゃかし、東国原英夫宮崎県知事とのやりとりでは、「(地域活性化には)突然変異のような人材が必要。小泉純一郎なんて立派な典型だった」と言ってみせた。

 それだけではない。東京証券取引所の閉鎖性の問題では、証券会社社長に向かって、「株屋ってのは信用されないんですよ。やっぱり株をやってるっていったら、田舎じゃ怪しいよ」なんて暴言を吐いたのである。

 大詰めの「消費者・子育て・女性労働」の会合では、とんだ無知をさらけ出した。福田政権時に厚労省が推計した数字を基に、「保育所などへの受け入れ児童数を100万人増やす必要がある」と出席者らが取り上げると、「急に増えたよね、この数字は。そんなに生まれてもないのに」と続けたのだ。何も知らなかったのである。

 オールジャパンの英知を集めた揚げ句が、首相のおバカぶりを日本中にさらしただけ。これじゃあ、東国原知事あたりにまで「意見の反映が不十分なら国民が審判を下す」とクギを刺されても仕方ない。それなのに、こんな無知・暴言首相を引きずり降ろす動きもないのだから、最悪だ。

(日刊ゲンダイ2009年3月23日掲載)


関連ワード:
経済危機克服のための有識者会合  小泉純一郎  東京証券取引所  大阪府  宮崎県  
コメントするにはログインが必要です
ログインしてください
投稿

関連ニュース:経済危機克服のための有識者会合

国内アクセスランキング

注目の情報
薄毛の悩みって誰に相談してる?
最近、額の後退が気になり始めた。
…そうだ、発毛のプロに相談してみよう!
簡単なアンケートに答えるだけだから忙しい僕でも大丈夫!


あなたに合ったヘアケア法は?