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【名古屋あのね話】難攻不落の名峰・喫茶「マウンテン」に挑む (4/4ページ)
このニュースのトピックス:食・グルメ
気が付けば、店内はほぼ満席。後ろの席にジャンパー姿の男性が2人座っているので、「あの、よろしかったらこのパン食べませんか」と聞いてみる。すると「いただきます」という返事。おお、シェルパ登場。「常連だ」という山歩きのプロたちは、厚いクリームの層をモノともせず、もりもりと登っていく。
この店の大将は加納幸助さん。厨房の奥に野球帽にピンクのポロシャツ、長い前掛け姿で陣取っていた。「もう40年やっている」というが、年齢は「あんた、客商売はトシを明かしちゃいかんがね」と不詳。ユニークなメニューとネーミングの数々はすべてこの人が編み出した。コンセプトは「ここにしかないもの」。
抹茶小倉スパは「あれはケーキ。食後のデザートにみんなで分け合って食べてほしい」そうだ。
メニューはすべて800円以下。ミートボールナポリタンやハンバーグスパなど一律500円の「ワンコイン」もある。隣席のシェルパが言った。「どえりゃ〜店だがね」。(名古屋特派員 早坂礼子)