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◆ ビョンギュさんの計算出来る能力

2007/04/09(月)

「ビョンギュさんの計算出来る能力」

ビョンギュさんが打ちまくっている。
開幕からここまで9試合連続安打を継続し、【打率.389】【安打数14】は共にチームトップの数字。
さらにチャンスでも勝負強い打撃を披露し、打撃ではここまで文句の付けようのない成績を叩きだしている。

その打撃内容を見ても真ん中から外角よりの球に関しては対応力に優れ、
逆方向に強いゴロも飛ばせるし、バットに薄く乗せてポトリと落とす技術もある。
この特性に関しては、ビョンギュさんの来日直後に書いた「李炳圭に期待するもの」で見込んでいた能力を
実際に発揮してくれているので、私としても非常に嬉しく感じている。

ただ打撃というのは、例えどれほどの大打者であろうとも安定性を欠くもの。
それに加えて他球団のキャッチャーもさすがにバカじゃない。
今は得意コースを絞って打ちにいくという対応が通用しても、データが揃ってくれば苦手コースを徹底的に攻められる。
そのことから、ビョンギュさんに対しては序盤でどれほど打ちまくろうとも
開幕前に掲げた「期待はするけど計算はしない」という方針を今後も緩めるつもりはない。
しかし、ビョンギュさんのプレーを見ていて“シーズンを通して計算出来る能力”が一つ見えてきた。

試合をじっくり見ている人は既にお気づきかと思うが、
ビョンギュさんはゲッツー崩しが素晴らしく上手い。
後ろを打つ中村ノリが引っ掛けてゲッツーになりそうな所を、ここまで少なくとも3度は崩している。
このビョンギュさんのゲッツー崩しによって高い確率でアウト１つ分を得することが出来るのならば
１シーズン単位で見たらこの価値はヒット数十本分にも相当する。
このゲッツー崩しはまさにビョンギュさんの“計算出来る能力”なのである。

先週の横浜３連戦戦でも、そのビョンギュさんの華麗なゲッツー崩しが炸裂した。
１死１、２塁のケースで中村ノリの放った打球はファーストへ。
3-6-3のゲッツー完成かと思われたその瞬間のことだった！！

２塁ベース関係なくなってる！！

ビョンギュさんの凄まじいゲッツー崩しは、もうスライディングの域を越えている。
というかベース上に滑り込んでないので、これはもうちょっとしたテロだ。
恐ろしい。ビョンギュさんの飽くなきプレースタイル。
基本的にトロトロしてるけど、やるときゃやるぜ。

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