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二塁盗塁を狙った李容圭は、中島のひざに激突しヘルメットを大破させる

＜ＷＢＣ：日本５－３韓国＞◇２３日（日本時間２４日）◇決勝◇米カリフォルニア州ロサンゼルス、ドジャースタジアム

　２番中島裕之内野手（２６＝西武）が大会を通じてニューリーダーに台頭した。打率３割６分４厘は、サムライジャパントップ、出塁率５割１分６厘は４強に進んだチームの中でトップ。本場米国のファンにも「ナカジマ」を印象づけた。

　決勝の韓国戦でも２度得点にからむ働き。３回の第２打席では三遊間のゴロで懸命に一塁に駆け込み、内野安打で出ると５番小笠原の右前打で先制のホームを踏んだ。同点に追いつかれた７回には無死一、三塁で「好きに打っていいと監督から言われていた。打てるボールのミートをこころがけた」と思い切りよく引っ張り左前適時打。

　アメリカ入りして風邪で苦しんだ。第２ラウンドのサンディエゴでは３９度の高熱を出して外出は禁止。食事はおかゆだった。「みんなに迷惑をかけた。最後のこのラウンドは思いっきり暴れてやろうと思った」。中島の存在感は「長打力のある２番」として各国にプレッシャーをかけた。

　「こういう経験をさせてもらってうれしいです。このメンバーで１カ月やらせてもらって自分にプラスが多かった。もっと一緒にやりたい」。ニューリーダーはスーパースターへと成長する雰囲気さえ漂わせはじめている。（木崎英夫通信員）

　［2009年3月25日8時46分　紙面から］

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中島裕之

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