第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)日本代表は21日(現地時間、以下すべて同)、翌日に控えた準決勝・米国戦に備えて米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のコンプトンで2時間の全体練習を行った。13時過ぎから投手陣はキャッチボールとダッシュ、野手陣はフリー打撃とノックなど軽めのメニュー。原辰徳監督は「いい状態で明日を迎えられる」と充実したコンディションで準決勝に臨めることを強調。「やり残したことはまったくない」と力強く語る姿に、決勝進出への自信をうかがわせた。
2次ラウンド順位決定戦・韓国戦(19日)で右太もも裏を痛めてメンバーを外れた村田修一の代替として招集された栗原健太がこの日、チームに合流した。ロサンゼルス空港から練習場に直行した栗原は「呼ばれたからには全力を尽くします」とメンバーにあいさつし、大きな拍手で迎えられた。ウオーミングアップ中には、イチローに「全然知らないピッチャーが多いので球質だとかフォームとかを聞いた」と米国投手陣について身振り手振りでアドバイスを受けた。その後、内野ノックではファーストに入り約20分間、高代延博コーチとマンツーマンで集中的に守備練習を行った。打撃練習ではオープン戦で打率3割以上を記録している好調さをアピール。46スイングで約99メートルと広いレフトスタンドへ7本の柵越えを放った。栗原は「村田さんの代わりがどこまでできるか分からないが、自分の精いっぱいの力を出してやりたい」と強行スケジュールの疲れも見せずに頼もしいコメントを残した。
準決勝で先発する松坂大輔はブルペンに入らず杉内俊哉とキャッチボール。報道陣にはノーコメントで球場を後にした。原監督は「彼そのものを出してくれば必ず日本の力になる」と信頼を寄せた。準決勝ではダルビッシュ有をつぎ込むことも想定され、投手担当の山田久志コーチは「投げられるピッチャーは全部行く」と総力戦になることを明言した。
米国ロサンゼルス・ドジャースタジアムで行われる準決勝の先発は、WBC連覇を目指す日本が松坂、米国は昨季17勝の右腕オズワルトと発表されている。
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