米国代表のデーブ・ジョンソン監督(66)が21日(日本時間22日)、日本戦に松坂大輔投手(28)を攻略するための打線を準備した。「9番・中堅」に、対松坂に打率.444のカーティス・グランダーソン外野手(28)を抜擢(ばってき)するなど、対戦成績を重視。相性と機動力で、日本のエースをマウンドから引きずり降ろす作戦だ。
“怪物攻略”の配備完了。公式練習後、ジョンソン監督は淡々と先発オーダーを明かしていった。
「ジーター(ヤンキース)が遊撃で、(同じ遊撃の)ロリンズ(フィリーズ)はDH。松坂との成績も見た。グランダーソン(タイガース)は対戦の多さが起用理由だ」
全員メジャーの米国打線が、打倒・松坂に一丸となる。ポイントは相性と機動力。「9番・中堅」にはビクトリノ(フィリーズ)ではなく、松坂に対して9打数4安打(1本塁打)のグランダーソンが起用されることになった。
さらに、1番のロバーツ(オリオールズ)は対松坂の打率が.500(12打数6安打)で、2番のジーターも.333(12打数4安打)で2本塁打。右脇腹痛から復帰する昨季37本塁打のブラウン(ブルワーズ)も、.500(4打数2安打)と不気味な打線がそろった。
1番から3番のロリンズまで俊足がそろっており、出塁さえできれば盗塁などの機動力で松坂を揺さぶることも可能だ。
「松坂の術中にはまらないように気をつけて何とか崩したい。小さなことをしっかり決めたい」とロバーツ。ジーターらは、試合前のミーティングでも松坂対策を伝授する予定だ。
WBC初制覇まであと2勝。大国の意地とプライドをかけて、米国が全力でサムライジャパンと松坂を倒しにくる。
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