◆WBC決勝トーナメント▽準決勝 日本−米国(22日、ロサンゼルス・ドジャースタジアム) 日本と同じロサンゼルス郊外で軽い調整を行った米国代表のジョンソン監督は「戦う準備はできた」と言い切った。さらに、「日本は強豪チーム。彼らと対戦するのは、(自分だけでなく)ナインも待ち望んでいる」と直接対決を楽しみにしているようだ。
決まっていなかった一塁手に万能野手のデローサが入ることになった。3本塁打のユーキリス一塁手が左足首痛で離脱。第2ラウンド最終戦(ベネズエラ)で一塁に起用したダンが、2度の悪送球で失格の烙印(らくいん)を押されていた。
デローサもメジャー785試合の出場で、一塁を守ったのは13試合しかない。所属するインディアンスも当初、懸念を表明していた。しかし、この日、OKの知らせが届いた。一塁守備の練習を行った代役は「試合に貢献できると思うとうれしい。ドジャー・スタジアムの内野(の状態)は最高だしね。皆が、いい送球をしてくれるのを信じている」と、他の内野手に信頼を寄せていた。
右脇腹痛で出場を見合わせていたブラウン左翼手、左足の親指のつめを自打球ではがしたライト三塁手もスタメンOKで、現時点でベストの先発オーダーを組む。指揮官も「これで一通りけが人も戻ってきた。細かいプレーもきちんとできるチームなので、それを前面に出したい」と意気込んだ。
前回の代表と違って、今回はダン、マッキャン以外どこからでも走れるメンバーがそろった。日本先発・松坂は昨季の登板中、相手チームの盗塁を20回中15度許している。大会出場のメジャー投手で最多の18勝を挙げた右腕を“スモールベースボール”で打ち破る。
◆ドジャー・スタジアム 1962年にドジャースの本拠地としてオープン。09年の大リーグ球場では3番目に古い。米国では珍しい左右対称の両翼100・6メートル、左、右中間117・3メートル、中堅120・3メートル。昨年、同球場で出た120本塁打は、30球場中、ジャイアンツの本拠AT&Tパークと並んで最少と投手有利。野球が公開競技として採用された1984年のロサンゼルス五輪で会場になった。日本は広沢(明大−ヤクルト)、宮本(川鉄水島−巨人)らを擁してアマチュア選手同士の大会ながら、決勝戦で米国を6−3で破り、「世界一」になっている。
【関連記事】
松坂、米国斬りへ入念な調整
原監督、ジョンソン監督を挑発!異例の2日前予告先発に
米先発は2年連続20勝右腕・オズワルト
米国勝った!準決勝進出に望み…WBC第2ラウンド
ロサンゼルス 、
一塁手 、
本塁打 を調べる