■詳細
総括
第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)1次ラウンドA組の決勝、日本vs.韓国が9日、東京ドームで行われ、韓国が1−0で日本を破りA組の1位通過を決めた。
日本は先発の岩隈が3回までを完ぺきに抑えたが、4回に四球からピンチを招き、韓国の4番・金泰均に先制タイムリーを許した。勝利への執念を見せる日本は、ダルビッシュ、藤川らを投入し、追加点を与えなかったが、打線が韓国投手陣を打ち崩すことができず。3回から8回まで、毎回走者を出しながらもホームが遠く、完封負けを喫した。 一方の韓国は7日に日本に大敗したが、この日は投手陣が素晴らしいピッチングを見せた。先発の奉重根が6回途中までを3安打、無失点に抑える好投。鄭現旭、柳賢振、林昌勇とつないだリリーフ陣も1点のリードを守り切った。
敗れた日本はA組2位となり、15日(日本時間16日)から米国・サンディエゴで行われる2次ラウンド1組の初戦で、1次ラウンドB組1位と対戦することが決まった。
1回表
・日本は昨年の沢村賞右腕、岩隈が先発のマウンドに上がる。
1:李鍾旭 1ストライクからの2球目、フォークを打ってセカンドゴロ。 2:鄭根宇 2ストライクからの3球目、低めに落ちるフォークに空振り三振。 3:金賢洙 フルカウントからファウルで粘った8球目、145キロのストレートに見逃し三振。
・初回、岩隈は完ぺきなピッチングで韓国打線を3者凡退に斬って取った。
1回裏
・韓国は米大リーグ経験のある左腕・奉重根が先発のマウンドに上がる。
1:イチロー 2ボールからの3球目、139キロのストレートを打ってセカンドゴロ。 2:中島 1ストライクからの2球目、シュートを打って、いい当たりもセンターライナー。 3:青木 1ストライクからの2球目、139キロのストレートを打ってファーストゴロ。
・日本も初回は3者凡退であっさりと攻撃終了。
2回表
4:金泰均 フルカウントからの6球目、ツーシームを打ってショートゴロ。 5:李大浩 1ストライクからの2球目、ツーシームを打ってサードゴロ。 6:李容圭 初球を打って三遊間への強烈な当たりも、サード村田が好捕しサードゴロ。
・韓国は岩隈の小気味いい投球の前にこの回も3者凡退に倒れた。
2回裏
4:村田 2ストライク2ボールからの6球目、ワンバウンドで落ちるナックルカーブに空振り三振。 5:稲葉 2ストライク1ボールから4球目、147キロの高めのストレートに空振り三振。 6:内川 2ストライク1ボールからの4球目を打ち上げてレフトフライ。
・日本も韓国の先発・奉重根にタイミングが合わず、2イニング連続の3者凡退。両チームとも、まだ一人も走者を出せていない。
3回表
7:李机浩 2ストライク1ボールからの4球目、140キロのツーシームを打ってセカンドゴロ。 8:朴勍完 1ストライクからの2球目、内角に食い込む139キロのツーシームにバットが折られてファーストフライ。 9:朴基赫 フルカウントからの7球目、外角いっぱいの145キロのストレートに空振り三振。
・岩隈はここまで35球を投げてパーフェクトピッチング。
3回裏
7:福留 2ストライク1ボールからの4球目、142キロのストレートを打ち上げてレフトフライ。 8:城島 1ストライク1ボールからの3球目、122キロのチェンジアップを打って三遊間を破るレフト前ヒット。 9:岩村 1死一塁。1ストライクからの2球目、119キロのカーブを打ってセカンドゴロ。二塁が封殺され、岩村は一塁セーフ。 1:イチロー 2死一塁。初球のカーブを打ってファーストゴロ。
・日本は城島にチーム初安打が生まれるも先制点は挙げられず。
4回表
1:李鍾旭 1ストライク3ボールからの5球目、内角の145キロのストレートを見送って四球。 2:鄭根宇 無死一塁。1ストライクからの2球目、142キロのストレートを打ってセンター前に落ちるヒット。 3:金賢洙 無死一、二塁。2ストライクからの3球目、外角へ沈む139キロのフォークに空振り三振。 4:金泰均 1死一、二塁。1ストライクからの2球目、内角のストレートを打って三塁線を破るタイムリーヒット! 一塁走者は三塁を狙ってタッチアウト。 5:李大浩 2死一塁。ストレートの四球。 6:李容圭 2死一、二塁。1ボールからの2球目を投じた後に二塁走者がキャッチャー城島のけん制でタッチアウト。
・韓国が4番の一打で1点を先制した。
4回裏
2:中島 2ストライク1ボールからの4球目、カーブを打ってセンター前ヒット。 3:青木 無死一塁。ピッチャーの一塁へのけん制がボークを取られ、無死二塁となる。1ストライクからの2球目を打ってファーストゴロ。中島は三塁へ進む。 4:村田 1死三塁。2ストライク1ボールからの5球目、143キロのストレートを打ち上げてファーストファウルフライ。 5:稲葉 2死三塁。2ストライク2ボールからの5球目、127キロのチェンジアップを打ってピッチャーゴロ。
・日本はこの試合初めて得点圏に走者を進めるも、得点には至らず。
5回表
・日本の先発・岩隈はここまで53球で、球数制限の70球まであと17球。
6:李容圭 フルカウントからの7球目、ひざ元のストレートを見送り四球。 7:李机浩 無死一塁。2ストライク1ボールからの4球目、外角いっぱいのストレートに見逃し三振。 8:朴勍完 1死一塁。2ボールからの3球目、内角のツーシームにバットが折られショートフライ。飛び出していた一塁走者が戻れずダブルプレー。
・岩隈は球数67球で5回を投げ切った。
5回裏
・韓国の先発・奉重根はここまで47球。
6:内川 1ストライク3ボールからの5球目、高めのストレートを打ってサードゴロ。 7:福留 1ストライクからの2球目を打ち上げてレフトフライ。 8:城島 フルカウントからの7球目、低めのストレートを打ってサードのグラブをはじくレフト前ヒット。 9:岩村 2死一塁。1ストライク3ボールからの5球目、チェンジアップを打ってセカンドゴロ。
・日本は城島がこの試合2本目のヒットで出塁するも得点を奪えなかった。
6回表
・日本は岩隈が6回のマウンドに上がる。
9:朴基赫 1ボールからの2球目を打ってショートゴロ。
・ここで日本は69球を投げた岩隈を降ろし、2番手・杉内に投手交代。
1:李鍾旭 2ストライク1ボールからの4球目、外角に逃げるスライダーを打ってショートゴロ。 2:鄭根宇 2ストライク1ボールからの4球目、真ん中低めに落ちるスライダーに空振り三振。
6回裏
・韓国はこの回からセカンドに高永民が入る。マウンドは奉重根が続投。
1:イチロー 1ストライク1ボールからの3球目、141キロのストレートを打ってピッチャーゴロ。
・韓国はここで69球を投げた奉重根から、2番手・鄭現旭に投手交代。
2:中島 2ストライクからの4球目、外角に沈む121キロのカーブにバットが回り空振り三振。 3:青木 1ストライクからの2球目、136キロのフォークを打ってライト前ヒット。 4:村田 2死一塁。2ストライクからの3球目、147キロのストレートを打ち上げてレフトフライ。
・日本は4イニング連続でヒットを放つも本塁が遠い。
7回表
3:金賢洙 フルカウントからの6球目、外角132キロのスライダーを見送って四球。
・日本はここで杉内から馬原に投手交代。
4:金泰均 無死一塁。初球のストレートをはじき返し、左中間を真っ二つに破る二塁打。 5:李大浩 無死二、三塁。1ストライク2ボールからの4球目、低めのストレートを打ってショートゴロとなり、ホームへ突っ込んだ三塁走者がタッチアウト。サードを狙った二塁走者もタッチアウトでダブルプレー。 6:李容圭 2死一塁。1ボールからの2球目、148キロのストレートを打ってセンターライナー。
・韓国は絶好の追加点のチャンスを走塁ミスでつぶした。
7回裏
5:稲葉 2ストライク1ボールからの4球目、ワンバウンドのカーブに空振り三振。 6:小笠原 内川の代打・小笠原。2ストライクからの3球目、外角高めのストレートに空振り三振。 7:福留 1ストライク2ボールからの4球目、ストレートを打って一二塁間への当たりがファースト内野安打。 8:城島 2死一塁。初球のストレートを打ち上げてライトフライ。
・日本はこの回もヒットで走者を出すが、韓国の2番手・鄭現旭の速球に押され無得点に終わった。
8回表
・日本は8回のマウンドに5日の中国戦に先発したダルビッシュが上がる。
7:李机浩 2ストライクからの3球目、130キロのスライダーに空振り三振。 8:朴勍完 フルカウントからの6球目、131キロのスライダーに空振り三振。 9:朴基赫 1ストライク3ボールからの5球目、外角147キロのストレートを見送り四球。 1:李鍾旭 2死一塁。1ストライク1ボールからの3球目、真ん中の145キロのストレートをとらえてライト前ヒット。 2:高永民 2死一、二塁。2ストライク1ボールからの4球目、外角へ逃げる133キロのスライダーに空振り三振。
・日本は4番手のダルビッシュが2死から走者を許すも、キレのいいスライダーを武器にアウト3つをすべて空振り三振で奪った。
8回裏
・韓国はこの回から左腕エースの一人、柳賢振をマウンドに送る。
9:岩村 フルカウントからの7球目、148キロのストレートに空振り三振。 1:イチロー 1ストライク3ボールからの5球目、高めのストレートをはじき返しセンター前ヒット。
・韓国はここで東京ヤクルトに所属する林昌勇に投手交代。
2:中島 1死一塁。1ストライクからの2球目、ピッチャー前への送りバント。 3:青木 2死二塁。2ボールからの3球目、119キロのスライダーを打ってピッチャーゴロ。
・日本はイチローのヒットで6イニング連続の出塁を果たすが、またも得点を奪えず。
9回表
・日本は5番手の山口が登板。
3:李宅根 金賢洙の代打・李宅根。1ストライク3ボールからの5球目、内角のストレートを見送って四球。
・日本は山口に代えて、藤川をマウンドに送る。
4:金泰均 無死一塁。1ボールからの2球目、146キロのストレートを打ち上げてファーストファウルフライ。 5:李大浩 1死一塁。フルカウントからの8球目、低めのストレートを見送って四球。代走に崔廷。 6:李容圭 1死一、二塁。1ボールからの2球目、144キロのストレートを打ってファーストゴロ。一塁ベースを踏んだ小笠原が二塁へ送球し、一塁走者もタッチアウトでダブルプレー。
9回裏
・韓国はライトに李晋映が入り、李容圭がレフトに回った。
4:村田 2ストライクからの3球目、外角149キロのストレートに空振り三振。 5:稲葉 初球、150キロのストレートをうまくとらえるもセンターフライ。 6:小笠原 1ボールからの2球目、146キロのストレートにバットがへし折られファーストゴロで試合終了!
・1点のリードを守った韓国が日本を破り、1次ラウンドA組の1位通過を決めた。
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