2009年3月25日11時28分
民主党の小沢代表の続投表明会見から一夜明けた25日、同党の参院議員総会では執行部に対する不満の声が上がった。「次の内閣」年金担当副大臣の蓮舫氏が「政官業の癒着を断ち切ると我々は訴えてきたが、政治とカネの問題で国民に懸念を持たれた」と発言。小沢氏の会見は説明不足だったとする党内の批判が、会見を設定した執行部への批判として表面化した。
冒頭に輿石東参院議員会長が「代表自身が27日の議員総会に出席し、説明する」と述べたのに対し、蓮舫氏は「党の決定には従うが、会見までの経過で参院執行部は代表とどういうやり取りをしたのか」と質問。輿石氏は「27日に代表が来られるので、その後で」と、説明を避けた。
蓮舫氏は総会終了後、記者団に対し「党内の結束は変わらないが、国民の疑念を十二分に払拭(ふっしょく)する会見だったか、私にはわからない。執行部は経過をすべての議員、党員、サポーターに説明する責任がある」と指摘した。
鳩山由紀夫幹事長は25日、説明責任をめぐる党内の不満の高まりについて、記者団に「時間が必要だ。代表自身の丁寧な説明が必要だ」。幹事長自身が小沢氏の会見での説明不足を認めた形で、今後の執行部の対応によっては、党内で小沢氏の辞任論が勢いを増す可能性も出てきた。