10年後に全国制覇を
2011(平成23)年に本県で開かれる「全国高校総合文化祭」。同文化祭には小倉百人一首かるた部門の競技があるが、これまで本県の高校には、かるた部がなかった。
「このままでは、大会を運営できる高校生がいないままになってしまう」と、本県でのかるた競技実施へ向け、07年、同校にかるた部が創部された。現在は男子1人、女子15人の計16人が活動している。
活動は日曜日以外毎日、平日は放課後約3時間。土曜日は約5、6時間練習する。ゲーム形式での練習はもちろん、札を実際に払う「払い」、実際に払わないで、札の上を通過させる「素振り」などの練習も欠かさない。2人1組になり、片方が次々と札を並べ、それをもう片方が次々に払う「二人払い」はまるで野球のノックか、卓球の多球練習のようで運動部さながらだ。
「札を早くとろうとしなくていいから、あいさつをきちんとする」が部活の活動方針。顧問の橋本安広教諭は「あいさつができれば、かるたも勉強もすぐに上達する」と話す。
同校には、全国に知られる名門合唱部があるが、橋本教諭や部員らは「合唱部の練習方法も見習い、負けない部活にしたい。10年後には全国制覇するのが目標」と意気込んでいる。
奥深い“畳の上の格闘技”
部長の小栗ひとみさん かるたは「畳の上の格闘技」とも呼ばれている。団体戦での駆け引きなど奥深く、瞬発力や集中力などがつくのが魅力。もっと多くの人にかるたの魅力を知ってほしい。
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