「受け入れ拒否3回以上」が62件 県内救急搬送の重症患者
二〇〇八年の県内の救急搬送(転院除く)で、重症以上の患者受け入れを医療機関に三回以上断られたケースが全体の1%の六十二件に上ることが、県の調査で明らかになった。全国の3・6%を下回ったが、最多で九回断られたケースも一件あった。
重症以上の患者搬送は九千二百五十一件で、うち転院を除けば五千九百五十九件だった。
医療機関が受け入れられなかった理由は「処置困難」二百四十一件、「ベッド満床」百二十一件、「手術中・患者対応中」百一件、「専門外」七十四件、「医師不在」六十七件などだった。
患者の受け入れ先が決まらなかったり水難・山岳救助に時間がかかったりして、救急隊が出動現場に三十分以上とどまったケースは、全体の2%の百二十二件だった。
また妊婦搬送(転院除く、百七十二件)と十五歳未満の子どもの搬送(同、二千三百三十二件)のうち、三回以上受け入れを断られたのはそれぞれ一件と三十九件。子どもの搬送では八回も二件あった。
最重症の三次救急患者に対応する長崎大医学部・歯学部付属病院救急部(長崎市)と国立病院機構長崎医療センター(大村市)には二千三百四十六件の受け入れ照会があり、断ったのは五件だけだった。
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