大津放送局

2009年3月25日 19時0分更新

甲賀病院医療ミス認め和解金


3年前、甲賀市にある公立甲賀病院が、心臓の病気で運び込まれた女性に対して薬剤を誤って短時間に大量に投与し、その後、女性が死亡したことについて、病院側は医療ミスを認めて遺族に対して和解金1650万円を支払うことを決めました。

公立甲賀病院によりますと、平成18年3月、甲賀市に住む、当時85歳の女性が心臓の病気で運び込まれた際、心臓の動きを正常に戻す抗不整脈剤を誤って短時間に大量に投与した結果、女性は血圧が低下し意識を失うなどのショック状態に陥った上で10か月後に多臓器不全で死亡したということです。
薬剤は点滴で行われ当初は正しいペースで投与されていたということですが、その後、何らかの原因によって通常の30倍の早さになったということです。
病院側は医療ミスを認めた上で謝罪し、和解金1650万円を支払うことで遺族と合意しました。
病院側は、「患者や遺族に深くおわび申し上げます。
同じようなミスが起きないよう再発防止につとめたい」とコメントしています。