奈良放送局

2009年3月25日 12時14分更新

県、医師確保専門の部署設置


診療科や地域によって不足している医師や看護師の確保を図るため、奈良県は、新年度から、現在ある係を昇格させ、専門の部署を設置することになりました。

これは、25日開かれた記者会見で荒井知事が明らかにしたものです。

それによりますと、奈良県では、産婦人科や救急など勤務状況の厳しい診療科や県南部の山間部で医師や看護師が不足しています。

このため、県では、現在、地域医療連携課内にある4人体制の「医師・看護師確保対策係」を昇格させて、14人体制の「医師・看護師確保対策室」を4月から新たに設置することにしました。

対策室では、これまで各病院で個別に取り組んでいた臨床研修医など医師や看護師の確保について県立医大や県立病院、それに公立病院などが連携して取り組むための体制作りを進めることにしています。

奈良県によりますと、都道府県が医師確保のための専門部署を設けるのは珍しいということで、荒井知事は、「県だけでなく市町村、それに民間病院にも参加を呼びかけて、奈良全体で医師を確保する仕組みづくりに取り組みたい」と話しています。