民主党内で25日、公設秘書が政治資金規正法違反罪で起訴されながら続投を表明した小沢一郎代表に対し、相次いで批判や不満の声が上がった。小沢氏は27日の党代議士会と参院議員総会で、秘書逮捕後初めて全国会議員にこれまでの経緯を説明することにしているが、公然と辞任論を唱える議員もいるだけに、厳しい意見が続出する可能性がある。
小沢氏と距離を置く仙谷由人元政調会長は25日、国会内で記者団に「この時点で自主的に政治判断をスパッとなさるべきではないか」と述べ、小沢氏に自発的な辞任を要求。仙谷氏に近い小宮山洋子衆院議員も「おわび、言い訳しながらでは厳しい選挙に勝てない。1番いいのは(小沢氏に)お引きいただくことだ」と断じた。
参院議員総会でも蓮紡氏が「国民から疑念が持たれている」として、小沢氏の続投表明までの経緯を説明するよう執行部に要求。平岡秀夫衆院議員らの「リベラルの会」の会合では、「国民は納得していない」などと、続投に理解を求めた24日の記者会見での小沢氏の説明不足を指摘する声が相次いだ。
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