民主党の小沢一郎代表が続投の意向を表明して一夜明けた25日午前、同党幹部は、党内や国民の理解を得るために小沢氏自身が今後も説明責任を果たしていくと強調した。ただ、党内には「小沢氏の説明は不十分」との声や不満がくすぶっており、今後、小沢体制で結束していけるかは不透明だ。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日午前、都内で記者団に対し、「小沢氏自身の丁寧な説明、国民の皆さんに理解を求める努力が必要だ」と強調した。また、「もう一度戦う姿勢を強めていかなければならない。政治とカネの問題では、わたしどもが反省の中から徹底的に改革する意志を強く示すことが必要」と述べた。
輿石東参院議員会長は参院議員総会で「小沢氏が27日の総会に出席し、皆さんに説明する」と報告。これに対し、蓮舫氏は「国民から疑念を持たれている。執行部はすべての議員、党員などに途中経過を説明する責任がある」と執行部の対応に不満を表明した。
また、小宮山洋子衆院議員は記者団に、「できるだけ早く身を引くべきだ。おわびしながらでは選挙は戦えない」と早期辞任を求めた。
一方、麻生太郎首相は自民党本部で細田博之幹事長らと会談し、小沢氏続投をめぐる経過について「(小沢氏は)ピントが外れている。問題の所在が分かっていないのではないか」と述べた。
これに先立ち都内で会談した自民、公明両党の幹事長、国対委員長は「上場企業による偽装献金という大きな問題を軽く見過ぎている」「法の規範意識が足りない。国民に十分説明していない」などと小沢氏を批判。細田氏は記者団に「極めて認識が甘い」と指摘した。
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