倉敷駅前商店街のビオス憩いの広場には、倉敷商業高校や倉敷翠松高校の生徒をはじめ、倉敷青年会議所、地域の有志などおよそ100人が集まりました。ピカピカ大作戦は、倉敷芸術科学大学の学生が、主体的に取り組む教育実践プログラムの一環として去年初めて実施されました。2回目の今年は参加者らが5つの班に分かれ、倉敷駅前一帯のゴミを拾って回りました。ピカピカ大作戦を主催した倉敷芸術科学大学の学生などでつくる実行委員会は、今後も継続して取り組みたいと意欲を見せていました。
倉敷市阿津の介護老人保健施設を訪問したのは、倉敷鷲羽高校演劇部の1、2年生13人です。落語による施設慰問は、演劇部として発表の場がない3月に何か地域のために役立つ活動ができないかと去年から行っているものです。今回、高座に上ったのは、鷲羽亭黒響こと2年生の藤本祐生君、未来亭ちび助こと1年生の細川留美さん、鷲羽亭盛者こと1年生の大本昌宏君の3人です。いずれも、3月に入って練習を始め、特に、1年生は、去年の経験者の2年生から口伝によって、稽古をつけてもらったそうです。演目は、江戸時代の僧侶などの正装とされた羽織の名前の謂れを教えてもらう「十徳」、「狸の賽」、「代書」の3つの噺で、落語会に集まったおよそ30人の施設利用者は、演劇部員の熱演を楽しんでいました。
作品展を開いたのは、この春から芸科大の大学院へ進む宇都宮 知憲さんです。会場には、赤や黄色、青などのモノトーン調で描かれた作品20点が並んでいます。宇都宮さんの作品のテーマは「ロック」。初の個展となる今回は、ロック音楽から感じ取ったイメージやメッセージを平面作品に表現しようと取り組んだそうです。展示された作品は、宇都宮さんがロック音楽から伝わってきた反社会性やギターの響きをジーンズなどをモチーフにして描いています。また、静かな情景の中に、音楽から生まれるノイズ音を点で表現していくことで、作品自体から躍動感を感じ取れるように仕上げています。宇都宮 知憲さんの作品展は25日(水)まで、倉敷市阿知のギャラリーメリーノで開かれています。