「TrueClickt」はTrueCryptのマウントを行うと同時に、指定したツールを自動的に起動できるソフト。例えばダウンローダを設定しておいた場合、隠し領域が現れると同時にダウンローダが起動し、収集したファイルを隠し領域に保存する。ダウンローダを終了すると隠し領域も閉じて、落としたファイルは自動的に見えなくなるという仕組み。ダウンローダ本体も隠し領域の中に置けるので痕跡を一切残さずに、安全にファイル収集が行えるのだ。
■ダウンローダと隠し領域を同時起動

TrueClicktのインストールを行う。特に設定は必要ないので「Next」を進めていくだけでOK

インストール先のフォルダを開き、「example.tcx」をデスクトップなどにコピー

「example.tcx」を秀丸エディタなどで開いて、TrueCryptの起動設定を行う。2行目にコンテナファイルのパス情報、6行目にマウントするドライブレター、8行目に同時起動するツールのパス情報を入力して保存しよう

編集した「example.tcx」を実行すると、TrueCryptのパスワードのダイアログが表示される。入力して「OK」をクリック

隠し領域のマウントが行われると同時に、設定したツールが起動する。ダウンローダの場合は、落としたファイルの保存先を隠し領域内に指定しておこう。ツールを終了すると同時にマウントも自動で解除されるぞ
■プレイヤソフトに履歴を残さずに秘密の動画を再生する
秘密の動画を隠し領域内に保存している場合、普段使っている動画ソフトで再生すると履歴が残るため、そこから隠し領域の存在がバレてしまう可能性がある。TrueClicktに普段使っているのとは別の動画ツールを登録しておこう。隠しボリューム内にホワイトブラウザやGOM Playerをインストールし、TrueClicktで自動起動するように設定しておく。これなら普段用の動画ソフトに履歴が残ることもない。ほかの人に存在を知られたくない動画を安全に再生できるのだ。

隠し領域にある動画を再生すると、動画ソフトの履歴に再生した動画のファイル名とドライブレターが残ってしまう。これでは隠しておいた意味がない

隠し領域内にホワイトブラウザとGOM Playerをインストールする

TrueClicktで隠し領域のマウントと同時にホワイトブラウザが起動するように設定しよう

ホワイトブラウザから開いた動画をGOM Playerで再生するように関連付けする。これで普段使っている動画ソフトに履歴が残らなくなるぞ
■ 「TrueCrypt」設定の急所
≫TrueCryptとツールを連動させる“完全ステルスモード”