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WBC:世界を驚かせた韓国野球、挑戦は続く(上)

奉重根は日本戦に3回登板し、14回3分の2を2失点に抑える日本キラーぶりを発揮した。/写真=チェ・ムンヨン記者

 素晴らしい19日間だった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表は準優勝を収め、経済危機の寒波に身をすくめていた国民に大きな喜びを与えた。6日の台湾との初戦から24日の決勝まで、韓国代表がつづった勝利と挑戦のドラマには、長く記憶に残る名場面とスターが存在していた。

◆「義士」の出現

 9日に東京ドームで行われた日本との第1ラウンド1位決定戦に登板したのは奉重根(ポン・ジュングン)。1回裏にマウンドに上がった彼は日本の先頭打者イチローと対戦しようとした際、突然タイムを要求し球審に歩み寄った。そして、「日本の観衆が四方から放つカメラのフラッシュがじゃまだ」と米メジャーリーグ時代に覚えた流ちょうな英語で抗議した。最も警戒すべき打者イチローの集中力をそぐため、金寅植(キム・インシク)監督と事前に申し合わせた行動だった。結局奉重根はイチローを内野安打に抑え、5回3分の1を被安打3、無失点にまとめ、韓国が1-0で勝ち、初戦コールド負けの雪辱を果たした。そして、イチローを3打席いずれも凡打に打ち取り、伊藤博文を暗殺した安重根(アン・ジュングン)にちなんで「奉重根義士」というニックネームが生まれた。

◆新・国民的4番打者の誕生

 第1ラウンド1位で第2ラウンドに進出した韓国は、16日に米サンディエゴでメキシコを8-2で破った。WBCを回避したイ・スンヨプに代わり、4番の重責を担ったのは金泰均(キム・テギュン)だった。2-2で迎えた4回、先頭打者として打席に立ち、左越えのソロ本塁打で決勝点を挙げると、4-2で迎えた7回には2点適時打を放った。金泰均は第1ラウンドの初戦(7日)に松坂から飛距離140メートルの本塁打を放ち、チームを完封負けの危機から救った。また、1位決定戦(9日)での日本との再対決でも4回両軍無得点から均衡を破る決勝打をたたき出した。ファンは彼の一挙手一投足に一喜一憂した。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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