民間譲渡予定の常磐病院 医師会が経営検討 いわき

 福島県いわき市が二つの市立病院を統合した後に民間譲渡を計画している常磐病院について、市医師会(木田光一会長)は24日、市内で開いた総会で、医師会が病院経営の受け皿として名乗りを上げる方向で検討を始めていることを明らかにした。

 木田会長は「地元で受け手がなければ、市外の医療法人が引き受け、(地元医療機関からの)スタッフ引き抜きが懸念される。医師会が受け手となれるかシミュレーションし、方向性を探りたい」と述べた。

 医師会の構想では、常磐病院の精神医療以外のスタッフを再雇用して運営する。木田会長は「精神科以外の医師9人は、医師会が動くなら残ってもらえると聞いている。医師を散在させずに済み、開業医とも連携しやすくなる」としている。

 市医師会は市に構想を提案し、条件面や常磐のスタッフの意思確認について協議する。
 日本医師会によると、医師会立病院は全国に67あり、東北では秋田県に3施設がある。

 いわき市が策定中の市立病院改革プランでは、本院の総合磐城共立病院(889床)と分院の常磐病院(305床)を統合。常磐病院はリハビリと精神医療部門をスタッフとも共立病院に移した上で、2次救急の維持を前提に2010年4月に民間譲渡する。
2009年03月25日水曜日

福島

社会



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