ここから本文エリア
現在位置:asahi.com> マイタウン> 長野> 記事
塩尻・高2自殺、「掲示板」にいやがやせも
2009年03月18日
塩尻市内の県立高校で昨年3月、2年の男子生徒(当時17)が教室で首をつって自殺した事件で、動機や背景などを調べるため同校が立ち上げた調査委員会は17日、調査内容を発表した。進級が厳しいことなどを苦に絶望的に考えたのが直接的原因とした。1年の時には、携帯電話サイトの「クラスの掲示板」に男子生徒に対するいやがらせの書き込みがあったことも明らかにした。
調査委は同校の校長の依頼を受けた医師や弁護士、県教委職員ら8人の委員で、昨年4月に立ち上げた。委員会を10回開く一方、男子生徒の両親や同級生と面談を重ねてきた。A4判18ページにまとめた報告書は10日に両親に手渡ししたという。
報告書では、「掲示板」の書き込みで男子生徒が心理的な衝撃を受け不登校となり、登校後も疎外感や孤独感を抱くようになったとみている。
事件当時、学校側が「いじめなど大きなトラブルがあったとは聞いていない」とした。これに疑念を抱いた両親が要望し、調査委が調べていた。委員の一人でもある校長は「二度と同じことが起きないよう、生徒一人ひとりと向き合った態勢をつくっていきたい」と陳謝した。
- PR情報
-
|