伊勢市の私立皇学館高校(大島謙校長)1年の男子生徒(16)がいじめを訴える遺書を残して自殺した問題で、男子生徒の父親は14日夜開かれた保護者会後、毎日新聞などの取材に応じ「学校の説明には納得できない。学校の報告は氷山の一角で、全容が解明されたとは思わない」と話した。
「いじめに気付かなかった」という学校側の説明について「授業中に消しゴムのかすを投げられた息子が『やめろ』と制止したという話を(他の)保護者から聞いたが、本当なら、担任(教師)が気づかなかったというのはおかしい」などと学校への不信感を訴えた。
保護者会で学校側は、男子生徒に対して複数の同級生が今年初めごろから、本人の嫌がるあだ名をつけたり、消しゴムのかすを投げつけるなどのいじめを日常的に行っていたことを説明した。【高木香奈、福泉亮】
〔三重版〕
毎日新聞 2009年3月16日 地方版