社会
派遣の直接雇用を…労働局に指導要請 姫路の工場労組
派遣先が直接雇用するように兵庫労働局の指導を求めた薮下さん(前列右から2人目)=神戸市中央区東川崎町1 |
建設機械のベアリングなどを製造する「日本トムソン姫路工場」で働く派遣労働者が解雇予告されたのを受け、派遣労働者の直接雇用を求める同社の労働組合が十六日、兵庫労働局に会社への指導を申し入れた。組合は「同じ仕事を一緒に頑張ってきた派遣が切られるのは許せない。国も派遣の直接雇用を指導しているはず」と訴えた。(安田英樹)
全日本金属情報機器労働組合日本トムソン支部で、同労組によると、姫路工場は二〇〇三年十一月ごろから、製造アウトソーシング会社「プレミアライン」と請負契約を結んだが、〇六年八月に派遣契約に切り替えた。
契約期限は今年八月二十日だが、日本トムソンが経営悪化を理由に派遣契約の解除を申し出て、今月三日、プレミア社が派遣社員に三月末での解雇を言い渡した。
派遣十四人のうち十三人が同労組に加入。組合側は「請負契約でも正社員が直接業務を指示。偽装請負であると同時に、製造業の派遣限度の三年を超えている」とし、日本トムソンによる直接雇用を求めている。
派遣労働者の薮下秀和さん(21)=姫路市広畑区=は生後六カ月の長女がいるといい「いつか正社員になれると思い、夜勤や残業も頑張ってきた。突然の解雇予告に怒りが収まらない」と語った。
組合役員の岩佐久夫さん(58)も「一緒に頑張ってきた派遣労働者が正社員になるのを、正社員も望んでいる」と訴えた。
日本トムソン本社(東京都)は「受注が急激に落ち込み、派遣契約の解除はやむを得ない。(以前の請負契約は)法令を順守し対応している」とコメントした。
最長三年の派遣可能期間を〇九年三月以降に迎える「二〇〇九年問題」を前に、各メーカーは対応を迫られているが、派遣契約を途中解除するケースも増えている。
(2/17 09:16)
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