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NIKKEI NET

韓国、痛すぎた伝達ミス WBC決勝点の場面、本当は「無理するな」

 最も重要な場面での小さなミスが、韓国のWBC制覇を遠ざけた。3―3の10回2死2、3塁。ベンチの指示は「イチローとの勝負」ではなかった。

 試合後の会見で「われわれはベストを尽くした。勝てれば最高だったが不満は何もない」と話した金寅植監督が、唯一残した後悔。それが決勝点を与えた場面だった。

 指揮官の指示は「際どいコースのボールを投げて、うまくいかなければ歩かせる」。ベンチから捕手へ、捕手から投手へ、作戦はサインで伝達される。しかし、ベンチの意図は正確に伝わらなかった。

 サインを中継したのは、9回から守備に就いた23歳の控え捕手、姜ミン鎬。金寅植監督は「経験の少ない捕手で、作戦をきちんと理解できなかったのだろう。確かにベンチと捕手でサインの交換はしたのだが、混乱があった。はっきり敬遠を指示しなかったことが問題だった」と振り返ったが、そのツケは大きかった。〔共同〕 (00:29)

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