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京都府

100%バイオ燃料バス、断念 京都市交通局 部品に不具合

3月23日16時9分配信 京都新聞


 京都市交通局は23日までに、バイオディーゼル燃料を100%使った市バスの実用化を断念する方針を固めた。2年間の走行実験で車両の部品に不具合が生じたためで、引き続き軽油との混合燃料を使っていく。環境保全の推進で100%バイオ燃料の普及が求められる中、「技術的に確立されていない」など課題を残す結果となった。
 京都市では、使用済みの天ぷら油から精製した100%バイオ燃料をごみ収集車全車両(220台)に使っているが、市バスは軽油に5%混ぜ、93台で使用している。市バスなど営業車両では、100%燃料の実用化は全国的にも例がなく、エンジンなどに与える影響も不明だった。
 そこで、市交通局は2006年5月から主に伏見区内を走る市バス2台で100%燃料を使った走行実験を2年間続け、車両内部の燃料ホースやエンジンなどに異常がないか調べた。
 その結果、バイオ燃料がエンジンオイルなどに染み出す不具合が判明。「運行を続ければエンジンが故障する可能性が高い」(技術課)と判断し、100%燃料の使用を断念することにした。
 環境負荷の少ないバイオ燃料の取り組みは全国に広がっている。しかし、100%燃料の実用化が難しい現状に加え、明確な品質基準がなかったため、国は揮発油等品質確保法(品確法)を改正し、今年2月から混合油燃料に占めるバイオ燃料の上限を5%以下にすることを定めた。
 これまで20%混合油を使用していた京都市は、法改正で5%に引き下げた結果、バイオ燃利用が減っている。国に特例措置として20%混合油の適用を求めていく構えだが、バイオ燃料利用の向上には、技術的な課題の克服が求められそうだ。

最終更新:3月23日16時9分

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