民主集中制
先日自民党のある大臣経験者と話をしていたら、「自民党はいまや民主集中制の党になった」と自嘲気味に言っていた。確かに自民党は様変わりをした。従来は「自分党」と揶揄されるようにベテランも若手も自由闊達に意見を言っていたが、今や小泉首相に顔色をうかがいながら逆鱗に触れないように言葉を選んで発言。民主集中制であれば最後は小泉首相の「鶴の一声」で決まるので、政策の実行が早くなるという利点もある。しかし小泉流の改革は本格的な青写真があって進めるというよりも、何をやれば国民に受けるかという小泉流の「勘」によって判断されている。今回の総選挙も「郵政民営化」が支持されたというよりも、造反者に刺客を送る「武断政治」がテレビを良く見る人たちに受けた結果。こうした風潮が若者の中に拡がって来ているように感じる。