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韓国熱狂「よりによってイチローに…」 ネット書き込み

2009年3月24日20時19分

 【ソウル=牧野愛博】韓国チーム最後の打者が三振に倒れると、ソウルの蚕室球場に集まった約7千人のファンから大きなため息が漏れた。韓国では24日、大統領から受刑者まで、多くの人々がWBC決勝戦に熱狂した。

 李明博(イ・ミョンバク)大統領は同日朝の閣議で「決勝進出の原動力は愛国心と名誉だ」と強調。「選手のように閣僚がもう少しがんばってくれたら」と訴えた。李大統領は試合後、金寅植監督に電話で労をねぎらい、大統領府に招く考えを伝えた。

 主要テレビ3放送局は試合を完全生中継。3局の平均視聴率の合計は平日にかかわらず、今大会最高の32.2%に達した。ソウルの中心部では試合を中継する大型スクリーンの映像に足を止める人々の姿が目立った。47刑務所で受刑者も観戦した。観戦できない乗客のために、機長が途中経過をアナウンスする国内線の飛行機もあった。

 聯合ニュースによれば、24日から米ロサンゼルスで開かれるフィギュアスケート世界選手権の金妍児(キム・ヨナ)選手は「野球で敗れ、今度は私ががんばらないと、という気持ちになった」と語ったという。

 前回大会で韓国を刺激する発言をしたイチローが最後に大活躍。韓国メディアは一斉に「戦犯から英雄に」と報じたが、インターネットでは「よりによって、なぜイチローに」と残念がる書き込みが目立った。

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