2008年3月に中城村の保育園で生後7カ月の男児がうつぶせ寝で窒息し、搬送先の病院で死亡した事故をめぐって男児の両親が23日までに、注意を怠った保育園や、園を指導する県に責任があるとして経営者の園長や県などを相手に慰謝料など約7901万円の損害賠償を求める訴訟を那覇地裁に起こした。
両親の代理人弁護士が同日、県庁で会見し発表した。両親側は昨年7月に園長を相手に訴訟を起こしたが、県の責任を求めるため訴えを取り下げ、ことし3月21日、あらためて提訴したという。
代理人は、今回の事故が児童福祉法の認可を受けていない認可外保育園で発生したことを問題視。過去数回の県調査で保育従事者不足など同保育園が基準に反する実態にあったにもかかわらず、指導監督責任者の県が改善させる措置を講じていなかったなどとして、「違反行為を見過ごしていた」と指摘した。
瑞慶山茂弁護士は事故の背景に「県の保育行政の在り方に問題があった」と指摘し「認可外に負担が掛からないような県の支援が必要」と話した。両親側は訴状で、男児は登園から約1時間後にうつぶせで呼吸が止まった状態で見つかり、13日後に心肺停止状態に起因する低酸素脳症が原因で死亡したと主張している。
県は「訴状を確認していないのでコメントできない」と述べた。
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