【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)=田中充】野球の国・地域別対抗戦、第二回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本対韓国の決勝戦が行われた米カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャースタジアムは、日韓の大勢のファンで埋まった。一次、二次ラウンドで計2勝2敗の両国。世界一をかけた五度目の激突とあって、激しい応援合戦が繰り広げられた。
[フォト]勝利の女神はどちらに微笑む−WBC決勝
試合前から両国の国旗があちこちで振られ、「日本コール」と「韓国コール」が入り交じった。友人と東京ドームで行われた一次ラウンドからずっと観戦しているという東京都の会社員、長瀬涼子さん(30)は「韓国とは、ずっといい試合をしてきたアジアのライバル。だけど、最後に日本が勝ってもう一度、世界一になってほしい」と声援を送った。
ロサンゼルス在住の韓国人大学生、ハン・ユージンさん(20)は「日本と韓国が決勝で対戦するのはとても驚き。日本の野球は情熱的だし、韓国の野球もパワーがある。エキサイトした試合だ」と興奮していた。
主催者によると、この一戦は約500人メディアが取材を申し込んでいる。韓国での報道も日本と同様に白熱しており、スポーツ紙「THE ILGAN SPORTS」のチャン・ユンホ記者(48)は「韓国では準決勝のテレビ視聴率が30パーセントを記録したが、決勝はそれ以上になる。スポーツ新聞も連日、一面で扱い、最も関心の高いニュースになっている」
現地入りしている日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナーは「今大会は招待されている立場だけど、いずれは日本も共催できる形になればいいと思う。日本は前回大会の優勝チームだし、韓国は北京五輪で金メダルを獲得している。強いチームへのリスペクトは(共催という形で)払われるべきだ」と語った。
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