ページ内を移動するリンクです。

本文ここから

PCB入り産廃不法投棄 県警合同捜査本部、会社員3人逮捕

2008年06月24日 02:30

PCB入り産廃不法投棄 県警合同捜査本部、会社員3人逮捕

 県警生活環境課と小矢部、高岡両署の合同捜査本部は二十三日、人体に有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)が入ったコンデンサー(蓄電器)など六台を、小矢部市論田の山中の資材置き場に埋め、不法投棄したとして、廃棄物処理法違反の疑いで、同市八和町、会社員、辻義夫(59)、同市桜町、同、花島義之(47)、同、同、尾田雅治(77)の三容疑者を逮捕した。捜査本部によると、コンデンサーからPCBが漏れており、汚染を防ぐため周辺の土壌約百トンを除去した。

 調べによると、三容疑者は電気通信工事業などのFECトヤマ(同市桜町)の社員。五月下旬、同市論田にある同社の資材置き場に、PCBの入ったコンデンサー五台とコンデンサー用放電コイル一台(計約百七十キロ)を埋めた。コンデンサーは平成十七年に小矢部市内の会社の解体工事で取り外され、三年間野ざらしになっていた。

 三容疑者は容疑を認めている。国の計画では富山県で排出されたPCBは北海道で無害化することになっており、捜査本部は処理の手間を省くため不法投棄したとみている。

 PCBは特別管理産業廃棄物に指定され、PCBが漏れ出さないよう保管施設で保管し、管理状況を県知事に届け出る必要がある。資材置き場は石川県境に近い国道471号沿い。三容疑者がコンデンサーなどを埋めていた際、近くの住民が目撃し、小矢部署に通報した。産業廃棄物の電線約四トンも埋められていた。

北日本新聞ご購読の申し込みはこちらから

ページの先頭へ移動