弘前市など津軽出身のプロボクサー3三選手が5月25日、同市の県武道館で試合を行う。イベントは名付けて「SHOW THE AOMORI SPIRIT」。所属ジムの会長も県出身とあって、まさに“青森一色”の大会となる。メーンの試合に出場する、ドリームジム所属で日本スーパーバンタム級4位の三浦数馬選手=弘前市出身=は「地元で試合ができると思わなかった。迫力ある試合を披露したい」、同ジム所属で同級8位の中嶋孝文選手=平川市出身=も「ボクシングは夢を与えるスポーツ。一生懸命な姿を伝えられたら」と凱(がい)旋(せん)試合に意気込んでいる。
 両選手のほかに出場するのは、国際ジム所属でスーパーライト級の千葉透選手=黒石市出身=。ドリームジムの三浦利美会長は大鰐町出身、国際ジムの高橋美徳会長は黒石市出身と、指導者も地元色豊かだ。
 また元世界王者で、ともに青森市出身のレパード玉熊さんと畑山隆則さんがゲストとしてあいさつする予定。このほか、山本幸治会長=深浦町出身=のシャイアン山本ジム、ビッグ山龍会長=弘前市出身=の津軽山龍ボクシングスクール、四ツ家正義会長=野辺地町出身=のジャパンスポーツクラブの各ジムからも所属選手が出場する。
 18日には三浦会長と三浦選手、中嶋選手が本社を訪れ、イベントをPR。三浦会長は「弘前でのプロボクシング開催は20年ぶりぐらい。県内ではアマボクシング界も盛り上がっており、頑張っている姿を子供たちに見せたい」と話す。
 三浦選手は日本スーパーバンタム級タイトルマッチ前哨戦(8回戦)と位置付け、元東洋・日本王者の福島学選手と対戦する。相手は強敵だが、これまで12戦無敗(1分け)の三浦選手は「やるからには勝つ自信がある。青森でボクシングの基礎を築いたメード・イン・青森の選手ということで期待してほしい」と地元での一戦に気合十分。
 同級で八回戦を戦う中嶋選手はこれまで14戦11勝。「地元を離れて7年ぐらいたつが、友達にも生の試合の迫力を実感してもらえれば」と勇姿の披露を意気込む。
 チケットはさくら野弘前店で販売。子供たちに見てもらおうと、小中学生は料金を1000円とした(当日販売のみ)。イベントの問い合わせはドリームジム(電話03―3919―1221)へ。
【写真説明】地元での試合に意気込む(右から)三浦選手、三浦会長、中嶋選手