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公取委、芸能人の「奴隷契約書」の実態調査へ

 女優チャン・ジャヨンさん(29)が自殺した事件を受け、公正取引委員会(公取委)は最近、芸能事務所と芸能人たちの間で締結された、いわゆる「奴隷契約書」についての実態調査に乗り出した。公取委の関係者は23日、「中小の芸能事務所と芸能人たちの間で締結された専属契約書について調査に着手した。近日中に現場調査を経て、不公正な契約書に対しては是正を求めていく」と発表した。

 公取委は今回の調査で、芸能事務所が所属する芸能人たちに対し、事務所のさまざまな広報活動やイベントに無償で協力するよう求めた条項や、居場所を常に報告するよう義務付けるなど、私生活に対し過度に干渉する条項などを集中的に調べていく意向だ。

 また、芸能事務所が芸能人の同意なく、契約書を第3者に渡す行為など、芸能人たちに不利な契約書の条項についても調査の対象としている。公取委の関係者は「今年上半期中に、歌手や俳優・タレントなどに対する“標準契約書”を作成し、約500社の芸能事務所がこれを基に契約書を作成することができるようにしていく方針だ」と述べた。

 公取委は昨年11月、大手芸能事務所10社に所属する芸能人354人の契約書について実態調査を行い、うち204人の専属契約書を修正するよう勧告したことがある。

鄭恵全(チョン・へジョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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