2009年3月24日 12時58分更新
JR岡山駅で岡山県職員の男性が少年に線路に突き落とされて死亡した事件から25日で1年になるのを前に、24日、男性の遺族は「悲しみが消えることはなく今もつらい時間を過ごしている」というコメントを発表しました。
この事件は去年3月25日、JR岡山駅で、岡山県職員の假谷国明さん(当時38)が線路に突き落とされて死亡したもので、大阪・大東市の19歳の少年が殺人などの罪に問われているものです。
この事件から25日で1年になるのを前に24日、假谷さんの遺族が報道機関に対してコメントを発表しました。
この中で遺族は「事件から1年が過ぎても残された家族にとって悲しみが消えることはありません。かえって悲しさ、悔しさが増していき今もつらい時間を過ごしています」と、事件から1年経った現在の思いを述べています。
また少年の裁判が開かれるのを前に「亡くなったかけがえのない命の重さを考えて審理をすすめてもらいたい」と述べています。
少年は去年9月、大阪家庭裁判所で行われた少年審判の結果、大人と同じ刑事裁判を受けさせるべきだとして岡山地方検察庁に身柄を送られ、その後、殺人などの罪で起訴されています。
初公判はことし5月に開かれ、6月に判決が言い渡される予定です。