2009年3月24日 12時58分更新
去年1年間に岡山県警察本部が対応した配偶者間の暴力、いわゆるドメスティックバイオレンスの件数は、およそ490件と、警察が統計を取り始めてから最も多くなったことがわかりました。
岡山県警察本部のまとめによりますと、去年1年間に、県内の警察が配偶者間の暴力、いわゆるドメスティックバイオレンスの被害の相談を受けて対応した件数は493件で、前の年より43件多くなり、警察が平成12年に統計を取り始めてから最も多くなりました。
被害にあった人の性別は9割以上が女性だったほか、そのうちの半数以上を20代と30代が占めました。
また裁判所が加害者に対して6か月間、被害者への接近などを禁止する「保護命令」を出した件数は前の年より11件多い51件にのぼりました。
こうした状況について警察では「平成13年にドメスティックバイオレンスを防ぐための法律が施行されてから、この問題への認識が高まり、警察への相談が増えてきたことが背景にあると思える。殺人事件に至ったケースもあるので被害にあっている人は警察や行政機関などに早めに相談してほしい」と話しています。