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フォード創業者の子孫が韓国の自動車産業を絶賛

 「韓国の自動車産業を一言で評価するなら、“競争力が極めて優れている”と言えるでしょう。特定の一企業と比較するのではなく、全世界の業界全体から見て、そういうことです」

 米国フォード・モーターの創業者ヘンリー・フォードから数えて5代目に当たるヘンリー・フォード3世(28)は23日、ソウル乙支路のSKテレコム本社でインタビューに応じ、このように語った。フォード3世は現在、米国マサチューセッツ工科大(MIT)の経営専門大学院(MBA)に在学しており、MITの韓国産業・文化体験団の一員として今月21日にソウルを訪れた。

 フォード3世は自分と創業者との関係、また現在のフォード・モーター理事会長ウィリアム・クレイ・フォード・ジュニアとの関係を尋ねられると、「わたしはフォードの創業者ヘンリー・フォードのひ孫、エドセル・フォード2世の息子で、ウィリアム・クレイ・フォード・ジュニア(ヘンリー・フォードのひ孫に当たる)とは従叔父・従甥の間柄」と語った。

 フォード3世はこの日、SKテレコムの先端技術展示館の仮想体験館を訪れ、その技術力に驚きを示した。「昨日は休戦ラインの非武装地帯(DMZ)を見学しました。韓国が分断という歴史的現実を踏まえつつ、このように発展したことが信じられないほどです」

 フォード3世は大学院でMBAを取得した後、フォード・モーターに入社する予定だ。「フォードは米国人にとって米国自動車産業そのもの、歴史そのものと言えます。米国人は必ずフォードと米国自動車産業を蘇らせるでしょう。時間はかかるでしょうが、わたしたちはきっとそうすることができると思います」

 MIT韓国訪問団はこの日、SKテレコム本社を訪問した後、午後には淑明女子大韓国飲食研究院を訪ね、ビビンバなど韓国料理を作る体験イベントに参加した。一行は24日にサムスン電子と大統領府(青瓦台)を訪問した後、慶州(25日)へ向かい、26日には浦項に移動しポスコを見学する予定だ。

フォード・モーターの創業者ヘンリー・フォードの子孫、ヘンリー・フォード3世(写真右)が23日、ソウル乙支路のSKテレコム本社で未来技術体験館を見学している。

崔源錫(チェ・ウォンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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