幼稚園の送迎バスを酒気帯び運転　兵庫

　幼稚園児の送迎バスを酒気帯び状態で運転したとして、兵庫県警たつの署は２３日、兵庫県姫路市神子岡前１丁目、都藤（つどう）正幸容疑者（６６）を道交法違反（酒気帯び運転）の疑いで現行犯逮捕したと発表した。

　同署によると、都藤容疑者は２３日午前１１時４５分ごろ、太子町岩見構の市道で、酒気帯び状態で太子町立石海幼稚園（同町福地）の送迎バスを運転した疑いが持たれている。園児７人を自宅近くまで送る途中で、逮捕された時に、バスには園児５人と教諭１人を乗せていたという。都藤容疑者の呼気１リットルあたりから０．４ミリグラムのアルコール分が検出された。

　調べに対し、都藤容疑者は「二日酔いだった」と話し、２２日午後６時から翌２３日午前１時ごろまで焼酎６００ミリリットルと缶ビール２本を飲んだと説明しているという。

　都藤容疑者は、太子町教委から、町内の幼稚園の送迎やバスの管理を委託された運送会社のアルバイト従業員で、昨年４月から同幼稚園の送迎バスを運転していたという。

　同町教委管理課は「幼稚園の通園バスで飲酒運転という事態が起きたことについて心を痛めている。園児や保護者らに多大なご迷惑をおかけして申し訳ない」とコメントを出した。（川田惇史）